Archive for 2月, 2020

2020.02.23

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「1917 命をかけた伝令」

よかったです

メチャクチャよかった

アカデミーさん、

やっぱり作品賞はこちらじゃないですか…

ゴールデングローブの影響が大きすぎて

「パラサイト」に票が流れていったとしか思えない

「パラサイト」が悪いわけではないけれど

構成、キャスティング、撮影手法

どれをとってもこちらのほうがワンランク上です

ワンカット撮影をすることがどれだけ大変か

でもそれをすることで

観ている側はまさに主人公と同じ目線で没頭することが出来ます

ストーリーとしても完璧

こちらがオスカーを獲ると

またSO WHITE!とか文句を言われるのが嫌だったんでしょう

主人公2人が無名なので余計な先入観なく観られますし

最初にコリン・ファース

最後にベネティクト・カンバーバッチという

豪華スターのチョイ出しサンドイッチがこれまたニクイ!

戦争ものはやりつくしていて作るのも勇気がいると思いますが

まだまだやり方ひとつ、撮り方ひとつでこんなにも迫力ある映像になる

しかも、第2次ではなくマイナーな第1次世界大戦で勝負したところもかっこいい!

全くいらないでしょうが

私から作品賞と監督賞をサム・メンデス監督に贈呈します!

5シネマ

2020.02.19

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「パラサイト 半地下の家族」

これがオスカーパワーでしょうか

平日にもかかわらずルナティックが満席でした

観終わった後にウォー!からのスタンディングオベーション…

というテイストではありませんが

格差社会をユーモアでとらえたポン・ジュノ監督らしい作品でした

前半はちょっと笑わせに来てる感が強く

これが作品賞か?と思いましたが

終盤へ向かうごとに良くなっていきます

後味も悪くない、少しニヤッとするエンディングは

アカデミーっぽいなと

ただ直前までの「1917」高評価が

「パラサイト」へ流れたというアカデミー会員の天邪鬼気質が透けて見えます

追記

あの佐久間宣行があの忙しさの中でこの1週間でかなりの映画を観ていたと知り

負けずにキネ旬邦画ランクイン作品を観まくりました

「新聞記者」「半世界」など

特に「半世界」メチャクチャよかったです

エンディングのサンドバッグシーン、秀逸です

キネ旬は信用できます

観る作品観る作品全部いいです

あとは「火口のふたり」「宮本から君へ」「凪待ち」「1917」…

そんな中、群を抜いて酷い「CATS」が逆に魅力的なのニャー

4シネマ

2020.02.18

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「i  アイ」西加奈子著(文庫版)

西加奈子に外れなしの定説は続きます

シリア生まれの主人公、アイ

養子、同性愛、不妊、地震被害、自然災害、テロ…

見なかった事にしていた

聞かなかった事にしていた

身近にある残酷な現実を西加奈子ワールドを通して

しっかりと見せつけてくれます

こういったストーリーを

押しつけがましくなく

説教臭くなく

小説に出来るのが天才たるゆえん

海岸に打ち上げられたクルディ君の写真を

見て何も思わない人はいないでしょう

嫌なことも沢山ありますが

それでも日本人である我々は恵まれていると再認識できるはずです

読む本が無いのなら西加奈子を読め!

4ブック

2020.02.16

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「キャッツ」

あまりに下馬評が低くて逆に観に行ってやるぞと

意気込んだらやっぱりレビュー通りでした

やっちまったなあ~の完全クールポコ状態です

どうしちゃったんでしょう

ミュージカル素人なので良くわかりませんが

「レ・ミゼラブル」も「ラ・ラ・ランド」もメチャクチャ面白かったです

人が猫になっただけで名作がこんなにつまらなくなるのでしょうか

何が原因でしょう

分かってる人を対象に作りすぎた?

ずっと歌い続けてるのが苦しい?

せっかく映画にしたのだから

歌わない普通のシーンが観たかった

猫同士の日常から、ああ人間も一緒やなあ~

で歌に行くのならわかるのですが…

キャストは豪華なのに

いやあ、やっちまったなあですね

1.5シネマ