Archive for 10月, 2007

104チームが参加したこの大会。
今日準決勝進出チームが決定しました。

【準々決勝】
キッズFC 2−0 吉田   石井東 1−0 双葉
土居 0−3 新谷  松山SS 3−3(PK3−1) 喜多

明日(7日)は準決勝・決勝戦が行われます。
【準決勝】
.ッズFC 対 石井東  ⊃恵 対 松山SS

【決勝戦】
10月7日(日)11:30キックオフ @県総合運動公園球技場

***放送***
10月27日(土)10:30〜11:25
解説 中川祐二  実況:松岡宏忠

2007.10.04

愛媛FC練習雑感 10/4

Author: ロッベン江刺

「ダービーで勝星がなかったら、辞めようかと思っていました」

先日の四国ダービー終了後。

記者会見では、満面の笑みだった望月監督が

ポツリと洩らした一言。

公式コメントには載っていないので知る人は少ない。

聞きようによっては衝撃の言葉だ。

今日の練習後、その言葉の真意を確認してみた。

「(もしダービーで一度も勝てなかったら)誰かが責任をとらないといけないと思った」

「第4クールが勝負だと思っていたので、内容も悪くなかったし

特に(今まで課題だった)クロスの守備が練習してきた事が出来てよかった」

と続けたあと

試合後と同じ心からホッとしたというような笑顔を見せた。

同じ表情を2年前にも見たことがある。

就任初年度、J昇格を義務付けられたJFL時代。

スタートダッシュに失敗した事を夏のジュビロ合宿で直接聞いたときだ。

(就任後、心が折れかかったり、もうだめだと思った事はあったか?)の問に対し

「クビですか笑・・・自分が思いつくことは全部やろう

それでダメだったらそれ(クビ)もしょうがないかなと思ってました。

でも、選手にホントたすけられました・・・」(書籍『オレンジ色の夜明け』より抜粋)

初めて望月監督の心の奥を覗いた気がした。

「最後はどれだけ勝ちたいか・・・

喰らいついていく気持ちが強い方にボールは転がってくるんです!」

とこの時のロングインタビューを締めくくった。

モウリーニョを例に出すまでもなく

プロのサッカー監督は選手以上に不安定な職業である。

それは望月監督自身が一番よくわかっている。

「ダービーにやっと勝てたからと言って残り試合が悪ければ同じ事ですから」

「今のところ、何とか首が繋がったって事だけです」

と鼻を鳴らした。

生き残りをかけるのは選手も同じ。

「次の天皇杯もリーグ戦に繋げるメンバーで行きますし

次の日の宇和島でのサテライトも選手はアピールして欲しい」

「今週はチーム全部で勝負する日。みんなやる気がありますし。

基本は一生懸命やっている選手を使います」

「ホントは第1クールから、こういう雰囲気を作りたかったんだけど・・・

チーム作りはホント、難しいです・・・」

といつもの自嘲気味な苦笑いでその場を後にした。

南海放送テレビ
「サッカー魂〜週刊愛媛FC」(since2004)
毎週土曜日ひる11:35〜11:45

・四国ダービーハイライト
・望月監督/ジョジマール/赤井/宮原インタビュー
・高校サッカー選手権注目校「松山工業」

2007.10.03

第86回高校サッカー選手権情報

Author: RNBstaff

「第86回全国高校サッカー選手権大会 愛媛県大会」

各高校の実力が拮抗している今年の県大会は面白い!
さらに今大会から「最優秀選手・得点王・ベストイレブン」を発表します。
初代MVPは誰の手に・・・。

南海放送の高校サッカーHPもますます充実してきました。
今までの県大会出場チーム紹介に加えて、過去の愛媛県大会・全国大会の記録を追加。
調べるのが大変でしたが、来年以降もさらに調査を続けていきたいと思います。

南海放送・高校サッカー選手権のHPアドレスはこちら。

http://www2.rnb.co.jp/web/hsoccer/86/86.htm

愛媛県大会は10月13日(土)開幕。
決勝戦は11月10日(土)12:55〜生中継!

「(県総体決勝の)PK負けの悔しさが四国大会のモチベーションでした」
新工の若き指揮官・阿部監督。

県総体準優勝ながら、四国大会で自慢の強力2トップ・郡、西が爆発。
四国チャンピオンのタイトルは
「堅守速攻」を掲げるチームの方向性に手ごたえを感じさせた。

今年のチームスタッフは
今治東から愛媛のトラパットーニ・山口氏を部長に迎え
ザルツブルグ並みの豪華さとなった。
ただ違うのは、宇都宮部長もいるのでバランスが取れ
阿部監督がマテウスにならなくていいという事だ。

「うちは特別な選手もいないし
試合を重ねるごとに自然にこういうスタイルになったんですよ」
と阿部監督は謙遜するが
エース・郡君のパワーシュートと足元のやわらかさは一見の価値有り。
でかくて上手くて力強い愛媛のファン・ニステルローイ。
マイクを向けるとハニカミ王子に豹変。
しかし、
「済美・篠永、松工・東野と得点王を争いたい!」と
ストライカー専用のビッグマウスも持っています。
(ペアの西君が取材した日は運動会の応援練習で居なかったのはイタかった!)

チームを盛り上げる中盤のガットゥーゾ・横内君。
堅守の要、CBの谷尾君と加藤君は高さをスピードでカバー。

3つの頭脳が作り上げたトーナメント最強システムが選手権で完成する。

2007.10.01

高校サッカー取材に想う

Author: ロッベン江刺

「もう一度、PKを蹴りたい」

5人目のキッカーとして登場した新居浜工業のキャプテン・岸田。
「これを決めれば全国・・・」
高校生でなくともこの思いを邪念と切り捨てるのは酷だろう。

6月4日 済美と新工の県総体決勝。
両チームとも無得点のまま延長でも決着つかず。
相手チーム5人目まで全員が成功したPK戦。

岸田のショットが右ポストに弾かれた瞬間、
済美イレブンは喜びを爆発させ
岸田はその場に崩れ落ちた。
スポーツが持つ残酷な一面だ。

全キャプテン、全監督が揃う抽選会場で
そのシーンが正面のスクリーンに映し出された。

実はPK失敗のシーンは当日ニュースでカットされていた。
しかし抽選会場用では、
岸田が泣き崩れるシーンを大会の歴史を振り返るラストにはめ込んだ。

後日、
練習場を訪れた際
岸田本人から言われたのが冒頭の言葉だ。
続けて力強くこう言った。
「抽選会で僕のPK失敗シーンが流れたでしょ。
あの時はめちゃくちゃショックでしたけど
逆に絶対にやってやるぞという気持ちが湧いてきたんです」

人は一生で何人の人生を変える事が出来るだろうか。

苦しくなった時、
あと一周だけ走ろうとか
あと少しがんばろうというきっかけを作れたとしたら
冥利である。

我々は主役ではない。
ただ、グラウンドにいる小さなロベルト・バッジオの想いを
見逃してはならない。