「想像以上の夢の舞台でした…

“選手権”で全国に行くか行かないかで

人生の充実度がゼンゼン違います」

新春の駒沢陸上競技場で3試合3得点1アシストと大暴れした

元済美の怪物・藤本佳希(現明治大体育会サッカー部)はしみじみと振り返った

去年、破壊的攻撃力で愛媛を制覇し全国大会でもベスト16進出

愛媛勢として実に17年ぶりの3回戦進出

10ヶ月前の心地よい余韻を引きずりながら予想する今大会は例年以上に大混戦、

どこが勝ってもおかしくない超戦国時代となった

まずは夏の王者、第1シード・松山工業

エリート軍団を率いる坂本哲也・新監督は

インターハイでしっかり課題を掴んで帰ってきた(1回戦2-3岡崎城西)

「ここは選手、スタッフの意識が高いし、(選手権は)“獲れれば”じゃなくて

“獲らなければいけない”」と気を引き締める

FW久保圭輔(3年)やGK大森伸平(3年主将)、MF栗林倫也(2年)など

3年連続県決勝敗退の悔しさを体に刻んだ中心選手が覇権奪還の鍵を握る

第2シードは粘りのサッカーで県総体準優勝の松山商業

青年熱血漢・下崎友義監督が誇るのがチームを繋ぐ“コーチング力”

FW川染拓樹(3年主将)やFW高山晃司(3年)ら夏将軍の申し子が

49年ぶりの大偉業を本気で狙ってきた

さらに、名門の復活を待ち続けるファンは多い第3シード・南宇和

今年こそブレイクしたい第4シード・大洲の“ヤングガンズ”

MF智葉隆盛(2年)、FW内山勝允(2年)

ディフェンディングチャンピオンの意地を見せたい第5シード・済美など

他、ノーシードで不気味なのが今治東と松山北

今春、監督人事の大波に飲みこまれた両チーム 

当初は時間がかかるかと思われた今治東だが、流石の名匠・谷謙吾監督

全国を狙える高速のサイド攻撃をはやくも仕上げてきた

一方、今大会NO.1ストライカーの呼び声高い

清岡“アンタッチャブル”恭祐(3年)を擁する松山北

国体の練習試合で“アライール(愛媛FC)をブチ抜いた”という

50m=6秒フラットの俊足FWは一見の価値あり…

今大会、特に熱望するのはまだ見ぬワンダーボーイ&ワンダーチームの登場だ

予期せぬ得点王、ベストイレブン、最優秀選手こそが

今年の愛媛を盛り上げてくれるだろう

高くはない下馬評が、選手達に火をつけ100%以上のパフォーマンスを出させることを

ロンドンの五輪代表は世界に証明して見せた

「オレだ!オレだ!オレだ~!」な“愛媛の吉田麻也”の出現を心待ちにしながら、

最後に冒頭の先達から“全国切符を勝ち取る秘訣”を…

「チーム一丸となることです それは、選手だけでなくスタッフも全部です

チーム一丸となれば…ホントに“奇跡”が起こるんです!」

まずは、自分達が信じること

さあ、行こう 想像以上の夢の舞台へ-

(公式大会パンフレットより)