準決勝第1試合【松山北2-0宇和島南】第2試合【松山東0-0PK5-3新田】

生放送から飛び乗りで試合会場へ向かう途中に

最後の生き残り4校を確認して驚愕したのは2年連続のことだった

夏の王者を予想するのは本当に難しいと

1年前のことがデジャブとなった

済美も今治東も混沌とする愛媛総体の渦に飲み込まれてしまった

毎年ながらベストコンディションで戦えない

総体の気温とハードスケジュールに

呪詛を吐きながら準決勝2試合を観戦

“守備力”という命綱を握り締め今予選を生き残ったのは

松山北と松山東

松山北はCB4番上東とボランチ7番藤岡の桑原中コンビに目がとまる

フィニッシャーらしいスピードを持つのは10番清岡

しかし、松北から今日のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を選ぶとすれば

それは“応援団”だろう

会場に響き渡る大声援はプロのクラブチームに勝る迫力があった

味方にとってこれほど力になるものはないし

敵にとってはやり難さこの上ない

一方、松山東は冗談ではなく“新ユニホーム”が勝利の一因と見た

京都橘や市立船橋など選手権常勝チームと同じデザインを身にまとうのは

それなりのプレッシャーもあったはずだが

見せかけだけではない実力が彼らにはあった

特に今までの松山東にはなかった力強さがユニデザインと融合し

“威圧感”となってピッチに漂っていた

たかがユニホームと侮る無かれ

こちらもディフェンスでは3番平山、5番河野

トップから最終ラインまで動き回る10番尾崎は無尽蔵のスタミナを持つ

(心の呟き「このチームを選手権でも見たいなあ」)

ただ気になるのは延長、PKの疲労感をどこまでリセットできるかだが…

共に勝てば3回目となる夏の王者の称号は

松山北は8年ぶり

松山東は実に46年ぶりとなる

未だ今大会にヒーローは現れず

カオスな年に相応しい主役は遅れてくるものだと信じ

明日、14時のキックオフを待ちたい