2007.11.14

ロッベン独断「選手権10大ニュース!」

Author: ロッベン江刺

第10位「今治北、12年ぶりの選手権出場」
強豪校や優勝校ばかりを取り上げてしまいがちですが
大会前、会場ですれ違った松中監督から
「うちは12年ぶりなんです」とボソリと言われました。
もちろんどこかで放送したかったのですが
いかんせん大人の事情に流され
なかなか発表できませんでした。
スイマセン。
日本一チームのスタッフであった松中さんは
地味ながらも(失礼!)松商時代も松北との“オールドファームダービー”を演じるなど
情熱の指導者であることは承知しております。
今北の歴史、しっかりと刻んでおります。

第9位「大会パンプが豪華に!」
手前味噌ではありますが
これは86回の歴史に偉大な足跡を残したのではないでしょうか笑。
まあ、Oディレがサッカーオタクだったことが功を奏したレアケースですけれど。
会場で手にしたあなた、要保存です。

第8位「決勝生放送前の大ハプニング発生!」
これはもうまったくの個人的なニュースです。
実況席には絶対になくてはならない物がいくつかあります。
その一つが通称“大時計”です。
放送席の真ん前に置く、ちょっと大き目のアナログ時計です。
アナウンサーはこの時計を見ながら時間配分を考えます。
特に生放送ではこのアナログ時計(デジタルではなく!)の針をたよりに
CM時間、番組のシメ時間を逆算します。
これがなんと無かった・・・
放送直前まであったらしくフロア-さんが
「大丈夫、絶対見つけるから落ち着け」と笑いかけましたが
それが放送開始3分前。
実況席の羽田君、兵頭さんと談笑しながらも
大丈夫だろうかと冷や汗かきまくり地獄でした。
結局、出てきたのは放送後。
我々が座っていた放送席の床板の下から見つかりました。
誰かのイジメだったのでしょうか。
もしや、犯人は松○アナ・・・??

第7位「初の個人賞設定」
これは大成功でした。
サッカー協会の坂本先生の大・大ホームランです。
もっと前からやっておけばと悔やんでいます。
静岡などサッカーの盛んな地域では以前からやっていますね。
本人達が喜んでくれるのはもちろん
全国大会でもチームを紹介するときに非常に有効なんです。
MVP発表時であんなに盛り上がるとはこっちがビックリでした。
ただ、放送上はもうちょっとはやく言って欲しかったね松○君!

第6位「今大会のベストバウトは・・・?」
文句無しで準々決勝松山工業対南宇和でしょう。
この日が来て欲しいようで来て欲しくなかった。
どっちも勝たせたかった。
勝利の女神でさえ
自らの決定権を放棄しPK戦に委ねてしまいましたからね。
いや〜すごかった。

第5位「東野の選手権が終わる」
その試合でPK負けした松山工業の中心選手、東野真也。
泣かなかったエース、東野真也。
川崎君のケガが治るまでサッカーの神様は待ってくれなかった。
これも選手権なんですよね。
松工だけでなく新工のGK高橋君や済美の山脇君などなど
毎年、どのチームにも怪我で出られない選手は存在します。
だからこそ済美には最後まで走りきらなければならない理由があるんです。
まあ、その話は後ほど。

第4位「松山聖陵、見事なベスト4!」
大会前から2トップ、小堀君、菅君は評判でした。
済美に対して決めた準決勝の意地の1点は
小堀君の能力の高さを証明しました。
今治東のJrユースメンバー、越智秀、横山組とあわせて来年が楽しみです。
試合前に立川監督が「キックオフまで何をしていいかわからん笑」
とソワソワされていましたが見事な旋風でした。

第3位「怪物・川又J1新潟へ」
県総体の時、実は怒っていました。
ボールが来ない事に不満げで倒れる事ばかりが妙に上手かったりして。
でも選手権を前に変わりました。
「絶対に倒れない!」と言った時の覚悟を決めた表情。
「この大会に賭けていた・・・」と涙した君を見たとき。
本物になったと確信しました。
是非、得点王になって海外に言って欲しい。

第2位「南宇和の復活!」
会場に詰め掛けた大応援団を見て
やっぱり南宇和が強くないと愛媛は盛り上がらないと
再確認しました。
不運の退場者を出したけれど間違いなく復活しています。
入江君、松崎君、3年生達が見せ付けてくれた
南高魂を来年もしっかりと継承してください。

第1位「済美、真の強豪へ」
最後はきっちり全国キップを手にするあたりは
既に強豪と言ってもいいでしょう。
ただ、どうしても苦言を呈しておきたい事があります。
何人かの選手の足がつってしまった事です。
いろいろとらえ方はありますが
厳しく言うとサッカー選手としてやはり恥かしい事です。
国見や市船の選手なら
優勝したとしても試合後は下を向いているはずです。
今まで何度も愛媛の代表チームがあと一歩で負けてきました。
実力では負けていなかったのに。
全盛期の頃、
南宇和の石橋監督は「足がつるような選手がいるチームに負けるはずが無い」と言ったそうです。
お前に何がわかるのかと言う人もいるでしょうが
10年近く、全国大会のロッカールームで愛媛代表が流す悔し涙を見てきました。
もう、そんな涙は見たくないんです。
全部を出し切って欲しい。
出し切れば絶対に勝てる試合があったんです。
ただ、済美のある選手が言っていました。
「やっぱり試合終了までピッチにいたほうがもっと嬉しかったな」と。
この言葉に少し救われました。
信じてみたいと思います。
私は愛媛代表を100%愛しています。

これがロッベンの独断「選手権10大ニュース」です。
以上です。編集長〜!