2007.10.27

激闘!  〜選手権準々決勝〜

Author: ロッベン江刺

「大学行ってからプロに行きます」
「・・・こんなところで終わってられません」
東野真也の高校サッカーが終わった。

「・・・悔しいです」
「これに賭けていたし・・・僕が点を取った事より・・・」
川又堅碁の高校サッカーが終わった。

東野のラストゲームは、まさに激闘。
優勝候補同志の試合は
キックオフ前から異様な空気がグラウンドを支配し
プレー中は
選手も観客も一つのボールの行方を追っていく。

松山工業の立ち上がりはどこかぎこちなく
頼みのエース、東野になかなかボールが納まらない。
南宇和は中盤の底で藤森が効果的に
ボールを散らしていく。

2度追いついた松山工業の強さは本物だった。
早めの選手交代で最後まで攻めの采配を見せた谷監督。
泣きじゃくるイレブンが彼を中心に跪き半円形に集まった。
「いいゲームだった」「最後は運が無かったんよ」

代表監督でさえPK戦は直視出来ない。

静寂の中でボールが蹴られる度に交差する歓喜と絶望。

今日も一つ再確認した事がある。

勝利の女神はいつも気まぐれだけれど
最高の演出家でもあると。

小松の快進撃は宇和島東に阻まれた。
自身のゴール、アシストに笑顔を見せず
終始、仲間を鼓舞し続けた怪物・川又堅碁。

3試合で決めた4つのゴールは全てが超高校級だった。

今度はどんな色のユニホームでゴールを決めるのか。

夢の続きは次の大きな舞台で見てみたい。

PS.セミファイナルはラジオイベントでVTRチェック(なんか毎年そんなこと言ってますな)でファイナルイナゾー!