Archive for 10月, 2020
ロッベンのイッペン読んでみ!
「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」(文庫版:若林正恭著)
ハードカバーも買って、文庫版も買ったのは初めてですね
それくらいドハマりしているリトルトゥースの私が
いくら書評を書いても信憑性が無いですよね
あとがきのDJ松永さんと同じことです
でも間違いなく生涯出会った心を支えてくれる本ランキングの最上位に位置する1冊です
キューバ編に比べると文庫版書下ろしのモンゴル、アイスランドは
物足りない気がしますが
よけいキューバに行きたくなってしまいます
同じ書物を定期的に読み返しているのは
司馬作品とこの本だけですね
4.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「たゆたえども沈まず」原田マハ
ホントに幸せな時間が終わってしまいました
久しぶりに読み終えたくないと思える本に出会えました
メチャクチャ面白かったです
著者が好きなのと装丁がゴッホ「星月夜」だったのに惹かれて手にしました
それからずっとこの本を読む時間がメチャクチャ幸せでした
ベタ褒めです
いつも興味が無いもの、造詣が深くないものを読むようにしているのですが
天才画家・フィンセント・ゴッホの物語です
日本文化、特に浮世絵に多大な影響を受けたゴッホ
当時の芸術の中心ヨーロッパ、フランスのパリでまったく売れない絵描き
そんなゴッホを全力で支える画商の弟・テオと
二人の日本人画商との美しい交流
「ゴーギャンの椅子」とか「タンギー爺さん」「ジャガイモを食べる人々」などなど…
本作に絵が登場するたびにネットで検索して確認しながら読むのが楽しくて
耳切り事件も出てきます
全部をそぎ落としたかと思ってたらちょこっとだけだったんですね
生きてるうちは孤独に苦しみ過ぎて
自死後でようやく世界が認めた天才…
本文とは関係ないのですが嫌なことも一つ
読み終えて浸っていたら余計な文章に水を差されました
最後の解説でエライ人が史実とは違う所をご丁寧に指摘してます
「あの部分はフィクションですね」とか「あの人物は作者の創作ですね」とか
そんなことはどーーでもいいんです!
そういうこというオッサン、居るんですよね~
興ざめするねん!
小説だから!読み手が良ければ、書き手が良ければ、どっちでもいいの
(最近いろんなことがありまして草)
2020年最高作、見つけたり!
5ブック
えさシネマ倶楽部
「オフィシャル・シークレット」
イラク戦争はまだまだネタになるんですね
アメリカだけでなく今度はイギリスでの実話をもとにしています
どうしても戦争を起こしたい政府の極秘内部資料をマスコミにリークするという話
これ系だとあるあるなストーリーです
そういえば
“絶対に大量破壊兵器があるからフセインをやっつけろ!”
と言ってたのはブッシュだけでなくブレアもでしたよね
映画になってこき下ろされるのはブッシュがパターンでしたが
今回はブレア
そこは新しい切り口でした
でもやっぱりブッシュが悪く見える
結局どこにもなかった大量破壊兵器
嘘をついて戦争を始めたのに未だに罪に問われないアメリカにイギリス…
そのアメリカでまもなく大統領選挙が始まりますね
4シネマ