Archive for the '未分類' Category
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ホテルローヤル」桜木紫乃著
流石、直木賞に外れなし
「ホテルローヤル」という
北海道の湿原を見下ろす高台にある
ラブホテルにまつわる短編ストーリー集
つぶれて廃墟になってしまった現在から
創業当時のエピソードまで
そこに来るカップルはもちろん
従業員やオーナーなどが登場
全て独立した話をラブホテルが繋げています
あとがきに上手く書いてますが
筆者はこういう世間の隅っこで生きている人たちを
少しむなしく
少し寂しく書くのがメチャクチャ上手い
たかがラブホ
されどラブホ
“世をはばかる悲しさ後ろめたさ”にこそ
人間味が溢れている
面白かったです!
4ブック
えさシネマ倶楽部
「ブリッジ・オブ・スパイ」
コーエン兄妹の脚本を
スピルバーグが監督し
トム・ハンクスが主演する
もうこれだけで面白そう
食堂でから揚げ定食を頼むような
絶対に大丈夫だろうという安心感があるラインナップ
米ソ冷戦時代にいた正義の弁護士
ですが最初の30分はヌルい感じなので眠くなってしまいました
いち弁護士が歴史の影で凄い事をしたってことは
よくわかります
それをやらせたらトム・ハンクスはハマリ役だというのも
よくわかります
でもコーエン兄妹ならもっとビックリするような展開が待ってるかと
思っていたのですが
そうではなく…
まあから揚げ定食なので
どこで食べてもだいたい不味くは無いけど
他人に今すぐ教えてあげたいような新食感ではない
そういう店には二度と行かなかったりするんですよね
ちょっと消化不良
3.5シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ著
ついにこちら側まで来ましたね笑
なかなか手にすることが無かった洋書の世界ですが
これも村上春樹さんの影響です
ご存知の方も多いでしょうが
ただ老人が巨大な魚を釣り上げるまでを
延々と書き連ねているだけです
でもそれがかけることが天才
ぐだぐだと垂れ流しの長編よりは
何度も読み返したくなるところがノーブル賞作家なのですね
4ブック
えさシネマ倶楽部
「完全なるチェックメイト」
今年のシネマ初めはこちらから
チェスの天才、ボビー・フィッシャー物語
栄光を極め数々の伝説を残しながらも
最後は破滅してしまうという天才あるあるの人生
数年前に亡くなってからドキュメントは良く見ましたが
ここまでガッツリの映画はなかった?
「ボビー・フィッシャーを探して」が名作で大好きだったので
期待しすぎてしまったかイマイチでした
チェスの天才、ボビー・フィッシャーと将棋の天才、阪田三吉が対戦したら
どっちが強いのでしょうね
盤上の異種格闘技を見てみたい!
CGでなんとかならんかなスピルバーグさん笑
魔裟人対KIDよりは百倍面白いはず
3シネマ
2015えさシネマアワード決定(独断と偏見祭り)!
さっきラジオでも紹介させていただきましたが
毎年恒例のベスト3&金返せ3の発表です
【金返せ編】
3位:「ミッション・インポッシブル ローグネイション」
トムの大ファンなのですがこのシリーズをこなすには
年齢的にそろそろ限界がきてるなと…
2位:「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」
エロシーンが凄い!と評判だったのですが
氷を使うとかは20年前にミッキー・ロークがやってますけど…
1位:「海街diary」
大好きな是枝監督だけに期待が大きすぎた
これまでのテイストでやって欲しかった…
何度も言いますがあくまで個人的意見ですのでご了承下さい
まあいずれも好きだからこそ期待し過ぎるんですよね
では、ベスト3です!(但しスター・ウォーズは除く)
【ベスト編】
3位:「6才のボクが、大人になるまで。」
本当に12年間少年を追いかけた発想と忍耐に感服!
2位:「セッション」
ドSのJ・K・シモンズが完璧
邦画では絶対に出来ないオチ、ハリウッドの懐の深さを再確認しました
1位:「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
名作の条件である“本気で笑える”シーンがあるからこそ
“本気で泣け”ます どっちが欠けてもいけません
本作には両方があります
しかも本当に美味しそうな食べ物がたくさん出てきます
ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、ダスティン・ホフマンなど
脇を固める出演者が豪華なのも贅沢! 文句なしです
来年も素敵な作品にたくさん出会えることを期待しながら
この辺りで失礼
いやあ、映画って本当にいいものですね
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ
ロッベンのイッペン読んでみ!
自伝的エッセイ 村上春樹『職業としての小説家』 村上春樹著
正直に言うと本当は嫌いだったんです
というか最近は食わず嫌いだったと言った方が正解ですね
やっぱり面白かった村上作品
これは小説ではなくエッセイなので
村上作品としてはかなりテイストが違いますが
まず、とっても読みやすい
それって基本的ですが重要なことです
難解な表現でこねくり回し悦に入る作家のなんと多いことか
初期の村上作品には嵌っていました
「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」を貪りました
が、その後私が感じていた“スカスカ感”や“スカしている感”がどうしても受け入れられなかった
でもそれも全てお見通しの上でのことでした
どんだけ苦労しながら執筆しているかを赤裸々に綴っています
(まあそれでも天才なので同列には語れません)
↑とこんな感じで補足的なカッコを多用するのは
身に付けてきた防御用の武器だとも知りました
チョーデリケートなのですね
一回英語で書いてから日本語にする(!)手法もビックリ
だから海外でも評価されるんですね
読後にわかりました
村上春樹が嫌いなのではなく
村上作品をオープンカフェでこれ見よがしにワインを飲みながら読んでいる
スカしたハルキストが嫌いだったんだと
次の小説は読んでみようと思います
こっそり買って自室で静かに読みたいと思います笑
4ブック
えさシネマ倶楽部
「スター・ウォーズ ~フォースの覚醒~」
興奮冷めやらず早朝での更新です笑
J.J.エイブラムス、合格です!
チョー上から目線ですが
全てのSWマニアが今、胸をホッとなでおろしているのではないでしょうか
これまでの世界観もしっかりとありますし
過去の作品へのリスペクト感がハンパありません
それがオールドファンにはタマりましぇーん!!
ネタバレになるので言えませんが
思わず「えーーー!」と叫ぶような
スッゴイ大事件も起こります
新キャストの初々しさ
いい奴も悪い奴も
良い意味でのヨチヨチ歩きな感じが
これからどう成長するのだろうと
エピソード8、9への期待感にもかわります
ディズニーさん、もういろんなものとコラボしなくても大丈夫です
安心してください
ヒットしますよ!
4.5シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ!
「子供を殺してください」という親たち 押川剛著
ショッキングなタイトルです
この言葉を聞いて
「え~信じられな~い」と言っているようだと
書かれている現実を知れば驚愕するでしょう
精神が破綻してしまったとしか思えないような
凄惨な事件が実際に多発しています
その実例を前半に紹介
現場を見続けてきた著者が
後半で説く要因とアドバイスに身が引き締まります
「自分は大丈夫」「うちは理想的な家庭だもの」と思っているなら
読んだほうがいいかもです
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「女たちよ!」伊丹十三著
ずいぶんと懐かしいエッセイです
10年前発行
以前から読みたいと思っていたのと「サラバ!」に出てきたので
これは運命だと手にしました
映画監督、俳優、デザイナー
いろんな顔をもつ愛媛の天才
基本はやっぱりエッセイストですよね
少し古いネタはありますが
それでも自由な語り口は何度でも読み返したくなる秀作
この文庫がバッグにいつも入ってる大人って
なんかカッコいい笑
4ブック
えさシネマ倶楽部
「ナイトクローラー」
テレビ局に過激な映像を売るパパラッチカメラマンのことです
同じギョーカイにいるだけに
とっても興味深く観ました
ジェイク・ギレンホールの怪演が噂通りの素晴らしさ
シリーズものやアニメものばかりのハリウッド作品の中で
このオリジナリティ脚本でアカデミー賞ノミネート
視聴率を上げる為に狂っていくカメラマンや
鬼女ディレクターがホントにいそう
いやいます笑
「え?それいいの?」っていうオチで更にホラーです
4.5シネマ