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2016.01.19

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「ホテルローヤル」桜木紫乃著

流石、直木賞に外れなし

「ホテルローヤル」という

北海道の湿原を見下ろす高台にある

ラブホテルにまつわる短編ストーリー集

つぶれて廃墟になってしまった現在から

創業当時のエピソードまで

そこに来るカップルはもちろん

従業員やオーナーなどが登場

全て独立した話をラブホテルが繋げています

あとがきに上手く書いてますが

筆者はこういう世間の隅っこで生きている人たちを

少しむなしく

少し寂しく書くのがメチャクチャ上手い

たかがラブホ

されどラブホ

“世をはばかる悲しさ後ろめたさ”にこそ

人間味が溢れている

面白かったです!

4ブック

2016.01.12

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「ブリッジ・オブ・スパイ」

コーエン兄妹の脚本を

スピルバーグが監督し

トム・ハンクスが主演する

もうこれだけで面白そう

食堂でから揚げ定食を頼むような

絶対に大丈夫だろうという安心感があるラインナップ

米ソ冷戦時代にいた正義の弁護士

ですが最初の30分はヌルい感じなので眠くなってしまいました

いち弁護士が歴史の影で凄い事をしたってことは

よくわかります

それをやらせたらトム・ハンクスはハマリ役だというのも

よくわかります

でもコーエン兄妹ならもっとビックリするような展開が待ってるかと

思っていたのですが

そうではなく…

まあから揚げ定食なので

どこで食べてもだいたい不味くは無いけど

他人に今すぐ教えてあげたいような新食感ではない

そういう店には二度と行かなかったりするんですよね

ちょっと消化不良

3.5シネマ

2016.01.08

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ著

ついにこちら側まで来ましたね笑

なかなか手にすることが無かった洋書の世界ですが

これも村上春樹さんの影響です

ご存知の方も多いでしょうが

ただ老人が巨大な魚を釣り上げるまでを

延々と書き連ねているだけです

でもそれがかけることが天才

ぐだぐだと垂れ流しの長編よりは

何度も読み返したくなるところがノーブル賞作家なのですね

4ブック

2016.01.07

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「完全なるチェックメイト」

今年のシネマ初めはこちらから

チェスの天才、ボビー・フィッシャー物語

栄光を極め数々の伝説を残しながらも

最後は破滅してしまうという天才あるあるの人生

数年前に亡くなってからドキュメントは良く見ましたが

ここまでガッツリの映画はなかった?

「ボビー・フィッシャーを探して」が名作で大好きだったので

期待しすぎてしまったかイマイチでした

チェスの天才、ボビー・フィッシャーと将棋の天才、阪田三吉が対戦したら

どっちが強いのでしょうね

盤上の異種格闘技を見てみたい!

CGでなんとかならんかなスピルバーグさん笑

魔裟人対KIDよりは百倍面白いはず

3シネマ

さっきラジオでも紹介させていただきましたが

毎年恒例のベスト3&金返せ3の発表です

【金返せ編】

3位:「ミッション・インポッシブル ローグネイション」

  トムの大ファンなのですがこのシリーズをこなすには

  年齢的にそろそろ限界がきてるなと…

2位:「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」

  エロシーンが凄い!と評判だったのですが

  氷を使うとかは20年前にミッキー・ロークがやってますけど…

1位:「海街diary」

   大好きな是枝監督だけに期待が大きすぎた

   これまでのテイストでやって欲しかった…

何度も言いますがあくまで個人的意見ですのでご了承下さい

まあいずれも好きだからこそ期待し過ぎるんですよね

では、ベスト3です!(但しスター・ウォーズは除く)

【ベスト編】

3位:「6才のボクが、大人になるまで。」

  本当に12年間少年を追いかけた発想と忍耐に感服!

2位:「セッション」

  ドSのJ・K・シモンズが完璧

  邦画では絶対に出来ないオチ、ハリウッドの懐の深さを再確認しました

1位:「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

   名作の条件である“本気で笑える”シーンがあるからこそ

   “本気で泣け”ます  どっちが欠けてもいけません

   本作には両方があります

   しかも本当に美味しそうな食べ物がたくさん出てきます

   ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、ダスティン・ホフマンなど

   脇を固める出演者が豪華なのも贅沢! 文句なしです

  来年も素敵な作品にたくさん出会えることを期待しながら

  この辺りで失礼

  いやあ、映画って本当にいいものですね

  サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ

2015.12.23

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

自伝的エッセイ 村上春樹『職業としての小説家』  村上春樹著

正直に言うと本当は嫌いだったんです

というか最近は食わず嫌いだったと言った方が正解ですね

やっぱり面白かった村上作品

これは小説ではなくエッセイなので

村上作品としてはかなりテイストが違いますが

まず、とっても読みやすい

それって基本的ですが重要なことです

難解な表現でこねくり回し悦に入る作家のなんと多いことか

初期の村上作品には嵌っていました

「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」を貪りました

が、その後私が感じていた“スカスカ感”や“スカしている感”がどうしても受け入れられなかった

でもそれも全てお見通しの上でのことでした

どんだけ苦労しながら執筆しているかを赤裸々に綴っています

(まあそれでも天才なので同列には語れません)

↑とこんな感じで補足的なカッコを多用するのは

身に付けてきた防御用の武器だとも知りました

チョーデリケートなのですね

一回英語で書いてから日本語にする(!)手法もビックリ

だから海外でも評価されるんですね

読後にわかりました

村上春樹が嫌いなのではなく

村上作品をオープンカフェでこれ見よがしにワインを飲みながら読んでいる

スカしたハルキストが嫌いだったんだと

次の小説は読んでみようと思います

こっそり買って自室で静かに読みたいと思います笑

4ブック

2015.12.20

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「スター・ウォーズ ~フォースの覚醒~」

興奮冷めやらず早朝での更新です笑

J.J.エイブラムス、合格です!

チョー上から目線ですが

全てのSWマニアが今、胸をホッとなでおろしているのではないでしょうか

これまでの世界観もしっかりとありますし

過去の作品へのリスペクト感がハンパありません

それがオールドファンにはタマりましぇーん!!

ネタバレになるので言えませんが

思わず「えーーー!」と叫ぶような

スッゴイ大事件も起こります

新キャストの初々しさ

いい奴も悪い奴も

良い意味でのヨチヨチ歩きな感じが

これからどう成長するのだろうと

エピソード8、9への期待感にもかわります

ディズニーさん、もういろんなものとコラボしなくても大丈夫です

安心してください

ヒットしますよ!

4.5シネマ

2015.12.16

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「子供を殺してください」という親たち  押川剛著

ショッキングなタイトルです

この言葉を聞いて

「え~信じられな~い」と言っているようだと

書かれている現実を知れば驚愕するでしょう

精神が破綻してしまったとしか思えないような

凄惨な事件が実際に多発しています

その実例を前半に紹介

現場を見続けてきた著者が

後半で説く要因とアドバイスに身が引き締まります

「自分は大丈夫」「うちは理想的な家庭だもの」と思っているなら

読んだほうがいいかもです

4ブック

2015.12.09

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「女たちよ!」伊丹十三著

ずいぶんと懐かしいエッセイです

10年前発行

以前から読みたいと思っていたのと「サラバ!」に出てきたので

これは運命だと手にしました

映画監督、俳優、デザイナー

いろんな顔をもつ愛媛の天才

基本はやっぱりエッセイストですよね

少し古いネタはありますが

それでも自由な語り口は何度でも読み返したくなる秀作

この文庫がバッグにいつも入ってる大人って

なんかカッコいい笑

4ブック

2015.11.27

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「ナイトクローラー」

テレビ局に過激な映像を売るパパラッチカメラマンのことです

同じギョーカイにいるだけに

とっても興味深く観ました

ジェイク・ギレンホールの怪演が噂通りの素晴らしさ

シリーズものやアニメものばかりのハリウッド作品の中で

このオリジナリティ脚本でアカデミー賞ノミネート

視聴率を上げる為に狂っていくカメラマンや

鬼女ディレクターがホントにいそう

いやいます笑

「え?それいいの?」っていうオチで更にホラーです

4.5シネマ