今週、坂の上に訪ねて来て下さったのは、NPO法人ライフサポートアゴラ代表理事の相原輝久さん。SDGs=持続可能な開発目標に対する取組みへの注目が高まる中、アゴラでは子供たちへの学習支援や子ども食堂、フードドライブ、制服のリユース販売など、活動の幅がどんどん広がっているんだとか。SDGsと聞いても自分が何が出来るかピンと来ない、という方にはヒントになる活動がたくさん。そのうちの一つ、制服のリユースについて伺うと…。


 

佐伯)集まってきた制服っていうのは、例えばちょっとここだけほつれてるんだけどとか、ちょっとここに染みがあるとか、そういうものもあるとは思うんですけど、そんな場合はどうされるんですか?

相原)その地域の方との連携っていうのをやってまして、クリーニングに関しては障害者の方にお願いをしてます。障害者の方の収入源に今なっていると。

佐伯)そうなんですね!

相原)あとは、ほつれとか破れなんかは補修する必要があるので、これは地域の高齢者の方に委託をしてて、高齢者の方の収入源になるという感じですね。

佐伯)ほ~。じゃあ、いいことづくめですね。

相原)そうですね、助かる人は本当に多いかなと思いますね。

佐伯)まず、使い終わって不要になったけれども「これまだきれいだし」というような制服を持ってて、ただ「処分するのもなんだかな」と思ってらっしゃる方にとっては、これをリサイクル、リユースしてくださるというのはありがたいでしょうし、「新品を買うのはちょっとお金が…」という方にももちろん良いでしょうし。そして集まったものをクリーニングすることで障害者の方、それからほつれの補修で高齢者の方の収入にもつながってるって言う…

相原)そうですね、そしてもう一点あるんですけどね。

佐伯)何でしょう?

相原)モデルチェンジって何年かに一回あるんですけど。

佐伯)制服の?

相原)はい。モデルチェンジした後、売れなくなった制服が今、海外支援で難民キャンプとか海外の、例えばカンボジアとかフィリピンとかに送ってるんですよ。その貧困対策で、支援するためにこちらから送ってます。

佐伯)愛媛県内のみならず海外にまでその支援が!

相原)そうですね。

佐伯)行ってるということなんですね。これはすごい仕組みだと思うんですけれども、ちなみに購入しようっていう方はどのようにすればいいんでしょうか?

相原)まずライフサポートアゴラのホームページの中にオンラインショップがありますので、そちらでご購入いただくようになるんですけど、一応ですね、値段的なことも含めて、まぁだいたい定価の2割ぐらいで販売できるようにしてますので…

佐伯)8割引ってことですか!?

相原)8割引ですね(笑)。もともと寄付でいただいているものなので、なるべくお安くということで8割引で販売をして。さらに今ちょっとコロナ禍で経済的にお困りの方も増えてるので、そこからさらに2割引をしてるという形で、かなり安く販売はさせてもらってます。

佐伯)コロナで特に困っているっていう方も増えているんですか?

相原)そうですね、一番はひとり親の方なんかは大体パートさんが多いので。正社員はね、なかなかその切れないけど、パートさんはちょっと時間減らすとか切るとかっていう話ってすごく今多くって、その相談っていうのもすごく受けてるんですよ。そういう方たちでも購入しやすいようにどんどん安くして、出来たらなるべく安くして販売ができる条件を持っていくっていうのが求められている一つの形かなと思ってます。

佐伯)オンラインではアゴラのホームページでということですが、これ実店舗での販売というのもあるんですか?

相原)はい、現在、松山地区に関しては石田クリーニングのダイキ美沢店で、伊予市に関しては灘町本店の方で制服の販売をしております。試着も可能ですので是非ね、来ていただけたらと思います。

佐伯)新品は大変っていうお話何度も出てますけど、じゃ、入学します、ゼロから全部制服とか体操服とか揃えますって言ったら、いくらぐらいかかるんですか?

相原)中学校で、夏と冬と体操服も全部含めると大体7~8万円ぐらいですね。

佐伯)そんなにかかっちゃうんですね。

相原)そうなんですよ。小学校までは私服で行くとこが多いので、中学校に入ると入学準備で制服だけでそれぐらいかかる。それ以外にも買うものがあるので、なかなかそこまで準備するの
が難しいっていう世帯は今の時代かなり多くなっているので、そのニーズに応える必要があるかなと思うんですよね。

佐伯)しかもそれをいっぺんに払わないといけないですもんね。入学するっていう時にね、何万円か。

相原)なかなかね、一回で準備するっていうのも難しいと思いますし。一応その援助制度みたいなのは松山市にはあるんですね。就学援助制度っていうのがあって、そこから最大4万円までは出るんですけど、ただそれ以上に関しては、もう自分たちで負担するっていう風になってますので、それ以上出すのが難しいっていう方も今増えてるという状況で、入学する時に購入していただいてもいいし、入学してからお子さんの体格がよくなって二着目っていう話になった時に、「ちょっと新品は、もう就学援助も使えないし、どうしようか」ってなったら、安く買う方法として選択肢の一つかなと思います。

佐伯)アゴラさんのホームページは写真も載ってますしね。

相原)そうですね、サイズと傷み具合とかも全部載ってますので、かなり分かりやすい内容になってると思います。

佐伯)こうして得られた収益なんですけれども、どのように利用されるんですか?

相原)子ども食堂とか、あとは子育て支援の NPO、松山にもたくさんありますので、そういうところに寄付をしています。

佐伯)じゃあ制服のリユースにとどまらず、その収益がまた子ども食堂ですとか子育て支援などにも活かされていくっていう…良い循環ですね。

相原)そうですね、買っていただいたものを使ってさらに他の事業にも回すことで、一人の方が何回もサービスを受けられるチャンスが生まれるので、どんどんどんどん子育てが楽になればいいかなと。困ってる方が増えてる分、そこを充実させる必要があるのかなと思って、今一生懸命広げてます。

   

 


[ Playlist ]
Dawn Penn – Here Comes The Sun
Marc Benno – Try It Just Once
Nicola Conte – The In Between
Booker T – Broken Heart featuring Jay James
Ella Fitzgerald & Louis Armstrong – Autumn in New York

Selected By Haruhiko Ohno


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