今週、坂の上に訪ねてきてくださったのは、株式会社アート・エクスプレス代表の弓立寛さん。このたび松山市と連携協定を結び、「家計改善支援事業」の一環として新たな無料サービスを始められました。それが「通信費の見直し」!行政が無料でこうしたサービスを提供するのは全国的にも珍しいと話す弓立さんに、「通信費見直しサービスが生まれたわけ」「これだけのコストダウンが!」「広がる情報格差」のキーワードで、通信費の見直しについて掘り下げていただきました。


佐伯)弓立さんが感じてらっしゃる「見直しのポイント」っていうのをちょっと改めて教えてもらえます?

弓立)いちばんのポイントっていうのは「諦めない」ですね。

佐伯)諦めない!

弓立)はい。これ色んなことに当てはまるんですけれども、よく問い合わせコールセンターに電話かけるじゃないですか。そしたら、なかなか電話が通じない。で、しばらく経ってから、「このままお待ちになるか、またはおかけ直しください。」まあ、そこですごい確率で切ってしまう方がいるんですよ。ただ、もう何分でも待てばいいと思うんです。しゃあないです。また一つ脅されるのがですね、「この通話は通話料がかかります」。するともう本当にもうイライラしてですね、「これもお金やのに」って。でもそこで切ってしまうと、そのお金は全部捨てたことになるわけじゃないですか。だから僕は、頑張って待つべきやとは思うんですよね。だから、さっきのお客さんの解約相談するときも、大体15分ぐらい待ちました。

佐伯)え~!

弓立)ごめんなさい、僕が行ってるわけじゃないんですけど、うちのスタッフから聞いたんですけど、これ繋がるのに15分かかりましたって言うんですよ。

佐伯)へ~。でも諦めないで。

弓立)そう。あとはですね、やっぱサービスってどんどんどんどん年々変わってきてるんですよね。

佐伯)ええ、そこなんですよね。

弓立)だから、昔は便利やった機能が今はいらないとか、昔はこの機能をつけてたら1万円いったが、今はそんなにいらなくなってるとか。でも勝手に値引きしてくれるパターンっていうのはちょっと…あるんはあるんですけれども、やっぱ半々なんですよね。ほっとけばその体制のまま契約があるし、気がついて変更すればちゃんと安くなるっていうこともあるんで、やっぱり「定期的な見直し」っていうのは必要ですね。

佐伯)なるほど。それからさっきのお話ですとアプリ、何を入れてったかとか、何に課金をしてるかっていう見直しも定期的に必要ですね。

弓立)そうですね。あれね、ちょっと調べにくいんですよね。例えばホームページを見るとか、人に聞くとかしたら、どこで確認できるかっていうのはわかるはずなんですけれども、佐伯さんでも「忙しいけん、まあいいか」って。

佐伯)そうそう(笑)

弓立)そこで本気で考えて1時間かけたらできるはずなんです。

佐伯)あ~、耳が痛い。

弓立)それもさっき一番最初に言った、「根気強く、諦めない」っていうポイントでもありますね。

佐伯)あと先ほど、退職された方の例もありましたが、やっぱりそういうライフスタイルの変化によっても必要なサービスって変わってきますもんね。

弓立)そうですね。さっきの退職された方っていうのは定年後、地域の自治会とかで、いろんな文章を打ってあげたりネットで調べたりホームページを公開するっていう作業があったかどうか、そういう地域の世話役もされよったんですよね。そのときはやっぱりインターネットの、高速なども必要だし電話もよく使うし。

佐伯)はい。

弓立)でもそういう地域とのボランティアも卒業されて悠々と過ごす中では、ここまでのサービスはいらんなとか。で、そういうふうに「いらんね、いらんね」って。決して騙されとったわけじゃないんですよ。「いらんね」「そうやね、見直さないかんのやね」って言って、「それは1円でも安い方がいいわ」っていうことになったわけなんですけれども。

佐伯)だからこのラジオをぜひ、そのきっかけにね、見直していただけたらと思います。

※番組のトーク部分を、ラジコなどのポッドキャストでお楽しみいただけるようになりました!ぜひお聞きください。

 

 


[ Playlist ]
Linda Lewis – Spring Song
Nick Drake – Place To Be
Madeleine Peyroux – I’m All Right

Selected By Haruhiko Ohno


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