今週、坂の上に訪ねて来て下さったのは、リアラン株式会社代表取締役の宇野一世さん。照明製品の企画から開発・製造・販売や照明コンサルタントを手掛ける宇野さんにお伺いしたのは、ズバリ「LED」についてです。時はまさにLED照明のクリスマスイルミネーションが輝く時期。そのLEDの登場で、照明の世界は劇的な変化を遂げているんです。今回は「LED革命」「LEDでベンチャー」「未来の照明」という3つのキーワードで、その側面を切り取って頂きました。


佐伯)白熱灯とか蛍光灯は、もう作られなくなってくるんですね。

宇野)そうですね。もう日本で言うと、東芝も「白熱球やめます」っていうのを全国紙一面に載せて、白熱球はもう日本で作られなくなってますけど、蛍光灯も2026年、27年にかけて、段階的にいろんな種類の蛍光灯が作られなくなってきます。

佐伯)先ほどのお話の中で、東日本の震災で、それを機にLED化が進んだっていうことで、もうそこから10年以上流れてるわけですけれども、ということは既にもう作らなくなったよっていう企業も現れてるんですね。

宇野)もう徐々に出てきてますよね。そういったメーカーもありますし、品種をどんどんどんどん今、絞ってますよね。

佐伯)で、その分の資本をLEDの方に振り分けてってるって感じなんですか、メーカーさんは?

宇野)大手さんとかは、そういった方向にシフトされてると思います。

佐伯)で、先ほどおっしゃった2027年に、もう世界的な流れとして製造禁止なんですか?

宇野)禁止しようっていう風な形で合意はされてるんですよ。

佐伯)へ~。

宇野)これから日本の照明工業会であるとか、そういったところに降りてきて、日本としてちゃんとルールを決めて、いついつにっていうところで、おそらくそれに準拠してきますんで、2026年、27年に徐々にいろんな蛍光灯がなくなっていくっていう感じですよね。

佐伯)ま、経済の流れとして「需要がなくなったものは作らなくなる」というのは納得ができるんですけど、“禁止”って何か穏やかじゃないですね。どういう背景があるんですか?

宇野)温暖化の背景が一番ですし、あと蛍光灯っていうのは水銀が入ってるんですね。

佐伯)ああ。

宇野)やっぱりその水銀を規制していこうっていうのも世界的に流れであって。たくさん使ってた水銀灯、野外で使ってる水銀灯…2回目点けたらなかなか点かないやつ(笑)、あるじゃないですか。あの水銀灯なんかは、たくさん使ってるんですよ。

佐伯)水銀を。

宇野)なので、もう2年ぐらい前に禁止なんですよ、製造販売禁止なので。まだ使われてるお客さんとかいらっしゃいますけども、「在庫持ってます?」とかって。だけど、やっぱりどんどんどんどん置き換わってきてるので、先ほど言ったシェア、普及率で行くと、やっぱり野外の水銀灯なんかが今もう代替がないのでLEDに変わって、普及率がやっぱり若干高いっていうのはあるんですよね。

佐伯)は~、そういうこと…

宇野)で、それに追っかけて、蛍光灯も水銀を使ってるので、水銀を使って水銀発光してる光源については徐々にやめていきましょうと。で、LEDも最初はどうなのかとか、発光の具合がどうかとかいろんな技術的なレベルの課題はいっぱいあったんですけど、徐々にそのあたりもクリアされてるので、国際的にやっぱり温暖化と水銀の使用規制について、もう禁止していこうと決まった…

佐伯)そういう流れがあるんですね。

 

 


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Selected By Haruhiko Ohno


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