今週、坂の上に訪ねて来て下さったのは、株式会社ありがとうサービスの深澤義久さん。県内の様々な温浴施設の指定管理者として運営に携わる部署の深澤さんに伺うのは、いまブームとなっている「サウナ」!サウナに入ることを「サ活」、そして心地よくなることを「整う」と呼ぶなど、人気となっている現状と理由、そして「整う」ためのサウナの入り方まで教えて頂き、私、初めて「整う」を味わえました!!


 

佐伯)こんなお話を聞いてると「もう今日はサウナに行こう」って、ラジオを聴いてる方も思っているかもしれませんが、そのサウナの入り方、整うにはどうすればいいのかといった辺りも聞いていきたいと思います。私自身ブームに乗って最近はサウナにも手を出しているという状況なんですが、そういう初心者でも整うに至ることはできるでしょうか?

深澤)できると思います。

佐伯)おっ!では、その入り方を教えていただきたいと思います。

深澤)あくまでも基本のスタイルという形で、ご自身の体調ですとかに沿ってなんで決して無理はしないでいただきたいので、私の場合というところなんですが…

佐伯)はい、深澤さん流。

深澤)まずサウナですね、だいたい10分ぐらい入ります。よく温度計がついてると思うんですけど、ドライサウナの場合90℃から100℃ぐらいを示してるところ多いと思うんですけど、5~6分してくると汗がじんわりと出てきてて、10分ぐらい経つとちょっと心臓の鼓動も早くなってと言うような形になって、まぁちょっと苦しいかなぐらいのところで自分はもう出ちゃいます。あんまり無理しすぎないで、はい。

佐伯)あの、すみません、私ですね…自分の話で恐縮ですが、だいたい浴室に入って体を軽く洗って湯船に浸かって、5分ぐらいで上がって、顔とか洗って落ち着いてからサウナに入る、みたいな感じなんですけど。外から着替えて脱いですぐいきなりサウナっていうのと、若干慣らしてから入るのと、どっちがいいんでしょう?

深澤)あ、もちろん最初に身体全部洗ってというところで、初心者の方は一回お風呂に入られた方がいいと思います。

佐伯)じゃあ、合ってたんだ!

深澤)はい。これを“下茹で”というふうに呼んでます。

佐伯)「下茹で」!?

深澤)最初にある程度してからですね、サウナの中に入っていただいた方が体にも負担かからなくていいと思います。

佐伯)だそうです、皆さん、初心者の方ぜひご参考に。で、それからサウナに入って10分ぐらいで外に出ます。

深澤)もう体は熱くなってるんですけど、基本的には汗をすぐ流してください。汗を水風呂に持ち込んではいけないので、必ず掛け湯ですとかシャワーで流していただいて、そのあと水風呂に入ります。

佐伯)この水風呂がね…(笑)

深澤)私も最初だいぶん苦手だったんですけども、徐々に慣れるようになってきましたね。

佐伯)あ~、やっぱり慣れってありますよね。

深澤)ありますね。で、上級者の方は一気にサブンと入って行かれる方が多いので、それを見習っちゃうとまた大変なんですけど(笑)。私とかはもう足先からちょっとずつ水を掛けて、まずは掛け水をして、その後ゆっくりと入っていきます。

佐伯)私の場合は心臓に負担をかけぬよう、心臓の上に両手を重ねた状態で、そーっとそーっと沈むんですけど、やっぱり最初は勇気がいるというか(笑)

深澤)勇気がいりますよね。

佐伯)でも思い切って入ってしまうと、一人で静かに入っていると、まあまあホント10秒20秒経つと、なんだろう、なんか冷たい水と体の間に膜みたいなのができて、平気になってきますよね。

深澤)はい、自分の体の熱で、体がまるで羽衣をまとったかのように…

佐伯)はいはいはい。

深澤)体と水風呂との間に薄い温度の膜ができますので。

佐伯)ですよね、ですよね。

深澤)じっとしてると、そんなに冷やくは感じないです。

佐伯)あの状態がちょっと気持ちいいなって、最近やっと思えるようになったのに、そんな時に限ってですね、何か後で出て来られた方がザブーンって思いっきり入って撹拌して、「もう、台無しじゃん!」っていう(笑)

深澤)急に冷たいのがね、わ~っと来て。

佐伯)そう(笑)。なんですけど、そんな状態で入って、しばらくすると気管のあたりがちょっとスースーしてくるような感覚が…

深澤)スースーしてきますよね。

佐伯)そうなったら、私は出るようにしてるんですけど。

深澤)あ、それすごくポイントだと思います。要は皮膚側にいた毛細血管を通って血液が体中に回ってきてるっていう状況なので、体が冷えてきてるって言うところですので、まあそうなってきたら私もあがります。

佐伯)あ、だいたいあれ1分、2分…

深澤)1分ぐらいですね。

佐伯)ですかね。で、出て…

深澤)出たらですね、これが多分結構ポイントだと思うんですけど、外気浴という風に呼んでるんですが、だいたい銭湯、スーパー銭湯とか行くとプラスチックの椅子みたいなのが置いてあると思うんですけど、そこにちょっと腰掛けていただいて、5分10分休憩をするという。

佐伯)え、あれ露天の横っちょにあるところ?

深澤)そうですね、はい。あの白い椅子。

佐伯)なんかデッキチェアみたいな。

深澤)そうですね。

佐伯)あれって、そういうための物なんですか?

深澤)休憩用の椅子で、「整う」ための椅子みたいなので、あの「整いす」っていう風に呼んでるところもあるんですけど(笑)

佐伯)へ~!私、あれ露天風呂で休憩するためのものかと思ったら、サウナの後の休憩にも使うための…

深澤)そうですね、お風呂の後の休憩でも全然いいと思うんですけど、サウナと水風呂の後にあそこに10分ぐらい座ってると効果的ですね。

佐伯)へ~、10分。その休憩はしてなかったですね。

深澤)ぜひぜひ休憩をしてみてください。

佐伯)じゃあ、ちょっと私勘違いしていたかもしれません。さっきおっしゃった水風呂に浸かった時の羽衣状態を、これがその「整う」というものに近い感覚なのかなと思ったらそうではない?

深澤)そうですね、そこから出ていただくとですね、急激に体があったかい・暑いから冷たいになると自律神経を刺激しますので、体の中の血流が良くなって酸素がどんどん運ばれてくるというのと、アドレナリンが分泌されているんですね。で、水風呂入ったあと休憩していると体はリラックスした状況になっていく。で、頭の中は興奮してるんですけど体がリラックスするというちょっとこうアンバランスな状況が訪れるんですね。それを感じた時にちょっとふわふわしたような感覚ですとか、さっきの漫画にもありましたけどこうなんか光が飛んでくるような感覚ですとか…

佐伯)え~!

深澤)そこは個人差がありますので、あんまり言ってると危ない人に思われちゃうんですけど(笑)

佐伯)はい(笑)

深澤)そういうちょっと浮遊感、ふわふわした感覚がその椅子に座ってると出てきまして、それを一般的にあの「整う」と。

佐伯)は~、そうだったんですか。

深澤)そういう風に捉えてます。

佐伯)じゃあ私はその「整う」タイミングを逸したままトライしていたという(笑)

深澤)楽しみ方人それぞれなんですけど、まあ私の場合、このサウナ→水風呂→外気浴っていうのを、だいたい3回ぐらい繰り返すとちょうど良く仕上がります。

佐伯)へ~~~~!!じゃあ、今まで飛ばしてしまっていた外気浴、休憩時間を必ず取るようにしたら「これが“整う”か!!」って感じられるかも。

深澤)そうですね、ちょっと試してみてほしいですね。

 

 


[ Playlist ]
Scissor Sisters – Take Your Mama
The Specials – A Message To You Rudy
Sonya Kitchell – I’d Love You
Neil Young – Harvest Moon
Sade – By Your Side

Selected By Haruhiko Ohno


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