今週、坂の上に訪ねて来て下さったのは、一般社団法人「たてヨコ愛媛」代表理事の稲見益輔さん。ユニークな名称がまず気になりますが、“つながり”がキーワードになる時代にフィットした取組みの数々について、お話を伺いました!コロナ禍で進んだリモートワークや移住、そして新年度の新たな環境での“つながり”を模索する方へのヒントとなる考え方も。


 

佐伯)「たてヨコ愛媛」の「たて」はひらがなで、「ヨコ」はカタカナ、「愛媛」は漢字という表記になっていますけれども、この「たてヨコ愛媛」っていうのはどういうものなんですか?

稲見)そうですね、色んな業種の方、会社員の方もいますし起業されてる方もいますし公務員の方も結構いるんですけど、そういう方が今650名。

佐伯)あ、そんなに!

稲見)が集まって横につながっていくというような活動をしてます。

佐伯)あの、業種交流会というものに私も何度か参加したことあるんですけれども、そういった業種にとらわれない人たちが一堂に会することで、名刺交換したりだとかお話をして人脈を広げていくっていうリアルの動きはもうずっと前からありますけど、それのリアルもありの…

稲見)オンラインもありっていう。

佐伯)オンラインもっていう風に考えればいいですか?

稲見)そうですね、はい。ま、そもそものところで言うと、今時代がどこに向かってるのかとかテクノロジーの進化も早くて、これからちょっとどうなるんだろうみたいな…よくわからないですよね。

佐伯)そうですね、本当に。

稲見)まさかこんなにコロナが流行るとは、とかありますし、戦争が始まるとか、もう色んな時代の流れが早いので、よくわからないと。そういう中でやっぱり人のつながりを横に広くつなげる。これは“弱いつながりの強さ”という理論があって、色んな情報を効率的に得るためには“狭く強く”つながっていくよりも“広く弱く”つながっていく方がいいよと。そういう経営の理論があるんですよ。そういう理論に基づいて、横に広く弱く人のつながりとか情報を広げていくっていう意味と、あとその中で出会った人たちと仲良くなる。縦に仲良くなる、情報を縦に深掘りするという意味で、「たてヨコ」というような名前になってます。

佐伯)じゃあ、どちらにもアンテナを張り巡らせられるということ?

稲見)そうですね。

佐伯)なんですね。さっき650人もいらっしゃると伺いましたが、だいたい県内の方が多いんですか?それとも県外?

稲見)県外の人もだいたい30%なので200名ぐらいいますね。

佐伯)そうですか。そこに加わってくる方っていうのは口コミ?

稲見)口コミの方も結構いますね、なんか聞きましたとか。この間は北海道から「話聞かせてください」ってこっちに来たりとか…

佐伯)へ~。

稲見)あとは移住をしたいという方。

佐伯)ああ、はい。

稲見)愛媛県にちょっと移住したいなーとかって言って検討されてる方は、やっぱり友達がいないと不安だとか。

佐伯)もちろんです。

稲見)知り合いがいないと不安っていうことで、この「たてヨコ」を見つけていただいて参加して、そこで友達を作ってから実際に移住してくると。

佐伯)これで全然違いますよね。

稲見)はい、違いますね。

佐伯)全く知らない土地にポツンと、お一人かご家族でいらっしゃるのと、事前にリアルで対面はしていなくても情報をやり取りした方がいるのといないのと。ちょっとね、ご飯食べにまずは行こうとか…

稲見)そうですね(笑)

佐伯)どの店が美味しいのとかから始まって…

稲見)はい、そうですよね。あの、けっこう昔の転職とかで言うと、転勤とかそこに仕事が結びついてる。場所に仕事が結びついてる場合が多かったので、転勤になったら会社内の人は知り合いだよとか、新しく職探すんだったらそこの会社の人が知り合いになるんですけど、最近やっぱり増えてるのが東京の仕事を転職しないまま、愛媛に移住。

佐伯)で、東京でしてる仕事をそのまま愛媛ですると。

稲見)はい。リモートワークでオンラインでやるっていう形の方が増えてるので。

佐伯)なるほど。

稲見)友達できないんですよね。

佐伯)あ、そのまま仕事のつながりは東京の時のつながりだから。住んでる場所でのつながりっていうのが仕事を通してはなかなかっていう。

稲見)そうですね。

佐伯)そこをフォローしてくれるというか、広げてもらえるのが「たてヨコ愛媛」という。

稲見)そうですね、それの専門ではないんですけど、そういう方がたくさんいます。

 

 


[ Playlist ]
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Badly Drawn Boy – The Further I Slide
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Selected By Haruhiko Ohno


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