今週、坂の上に訪ねて来て下さったのは、愛媛県美術館学芸員の杉山はるかさん。“芸術の秋”ということで、11月6日まで開催中の「1970⇔2020 未来へ 愛媛県立美術館設立50周年記念展」について、また愛媛県民の美術への熱い思いが伝わるエピソードなども伺いました。「美術館には正直縁遠い…」というアナタ!今回の記念展では、入り口から思わずほっこりしてしまう仕掛けもあるんです。
佐伯)今回の展示会が第1章から第4章に分かれているということで、さっそく第1章から、その魅力について教えて頂きたいんですが、第1章はどんな内容なんでしょう?
杉山)そうですね、まず入ってすぐなんですけれども、ちょっと1章よりもちょっと前になるんですけど、実は今回の展覧会のマスコットキャラクターで「犬」が登場しておりまして。入ってすぐのところに「キヨ」と「ダイ」という2匹の犬がいてお出迎えをしてくれているんです。
佐伯)「キヨ」と「ダイ」?なんか、こういう時ってイメージキャラクターの名前って、なんかわかんないけど「ケン」と「ビジ」とか(ケンビジュツカンだから)!?「キヨ」と「ダイ」っていうのは、どういうところから来てる名前なんですか?
杉山)本当にいかにも昔風な名前だと思うんですけれども、実は実在していた犬で…
佐伯)あ、そうなんですか!
杉山)そうなんです、「キヨ」が柴犬で、「ダイ」が紀州犬なんですけど、開館当初に美術館のなんと警備をしていた犬たちなんですね。
佐伯)え、ちょっと待ってください!?美術館の警備をしてた「犬」???
杉山)実際の本物の犬が正式に辞令をもらって、職員として美術館内の警備を、特に閉館後なんですけれども活躍していたんですね。
佐伯)え~~~~~。すいません、それ冗談じゃなくて…
杉山)本当の話なんです。
佐伯)本当に警備してたんですか!なんという長閑な。
杉山)ものすごく大らかな当時の時代を感じさせる出来事だと思うんですけど(笑)。
佐伯)ガードマンと併用というか?
杉山)あ、そうですね。
佐伯)へ~。じゃ、その看板犬というかガードマン犬?を復活と言うんですかね、モチーフに。
杉山)今回は展覧会のマスコットキャラクターとして再びちょっと登場してもらいました。
佐伯)それは入ってきた時にお客様はびっくりされるんじゃないですか、なんでこの犬がマスコットなのって。
杉山)そうですね。出口の所に実際の二匹の犬の写真もご紹介してるんですけれども、非常に可愛らしい犬たちでした!
[ Playlist ]
Nostalgia 77 – Beautiful Lie
Prince – What Do U Want Me 2 Do
Duffy – Delayed Devotion
Rickie Lee Jones – On The Street Where You Live
SLY MONGOOSE – Make Your Mind Up, Little Girl
Boz Scaggs – So Good To Be Here
Selected By Haruhiko Ohno