今週、坂の上に訪ねて来てくださったのは、道後アート実行委員会事務局 広報ディレクターの清水淳子さん。「女性の一人旅に人気の温泉地ランキング」で何度も首位に輝く道後温泉。そのきっかけの一つが、2014年の道後オンセナートでした。清水さんは、2014年から今日に至るまで「道後オンセナート」「道後アート」のディレクションを手掛け続けているんです。
今楽しめる「道後アート」の中には、こんな展示もあるそうで…。


 

佐伯)飛鳥乃湯泉のお庭にも素敵なアートが?

清水)そうですね、「ラブリさん」って言うと皆さんちょっとわかるかもしれないんですけど、モデルさんでいらっしゃいまして、「白濱イズミ」っていう名前でアーティスト活動をされている松山市出身の方なんですけども…

佐伯)ラブリさんってタレントさんだと思ったらアーティスト活動もなさってるんですね?

清水)そうなんです、数年前からアーティスト活動もされていて、そのラブリさんが書く詩ですね、また正岡子規とか夏目漱石とか道後松山にゆかりのある文人たちが書いたラブレターだったり短歌だったりの一節をですね、白濱イズミさんに選んでいただいて、それが道後の各所で見られるって言うようなアート作品です。

佐伯)これまた、もう女子心をくすぐる…

清水)そうなんですよ。これがまた、ある意味バズっておりまして。

佐伯)そうですか。

清水)飛鳥乃湯泉の中庭もあるんですけど、ちょうどその裏側にまわっていただくと椿の湯の壁面、ちょっと行かないともしかして分かんないかもしれないんですが、手書きでですね、ラブリさんの直筆の文字があって。そこで皆さん写真を撮るっていう女子たちが…

佐伯)今「映え」ポイントなんですね。

清水)はい、もう完全に「映え」ポイントです。通るたびにいろんな方が写真を撮ってらっしゃるっていう。

佐伯)そうですか。ラブリさん自身の言葉ではなくて、ラブリさんが選んでくれた文人たちの言葉ってことですか?

清水)えっと、椿の湯の作品と飛鳥乃湯泉のお庭の作品は、ラブリさんご自身の言葉。あと「空の散歩道」って道後温泉本館を上から見下ろすポイントがあるんですけども、そこと、あと第4分湯場って言って、駅の近くにですね、手湯…手を浸す湯とか、お湯が湧き出る様、集まる様を見られる施設があるんですけど、そこでは正岡子規とか夏目漱石の詩をラブリさんがチョイスしたものが見られます。

佐伯)すごく気になります!この番組で、夏目漱石であったり正岡子規であったりのことに触れることも多いんですけれども、あの人たちがどんな言葉で愛を語ったのか!?漱石といえば 「I love you」 を「愛してる」じゃなくて「月が綺麗だね」みたいな訳をしたっていう話は、逸話として聞いたことあるんですけど、どんなラブレターなのか…

清水)是非見ていただきたいんですけど、なんていうか結構難しい男ですよね。

佐伯)プライドが高くてね。

清水)だと思います(笑)

佐伯)どんなラブレターが…、ああ、相当気になってきました!じつは、“道後温泉界隈と言葉”という意味でいうと、何年か前にクリープハイプの尾崎世界観さんの歌詞を、それこそ飛鳥乃湯泉の辺りだったりとか、道後の各地に散りばめてたアートを見に行って、尾崎世界観さんにもインタビューさせてもらったんです。あの時に、「道後って“言葉”が似合う」…って言うと変なんですけど、その展示がものすごくフィットする場所だなーっていう風に感じたんですよね。その同じ感じをまた皆さん味わえるということですよね。

清水)そうです、そうです。今回ちょっと面白いのが、この展示場所にQR コードが貼り付けてあって、そこをスマートフォンなどでスキャンしてもらうと、ラブリさんの実際の肉声、この詩を読んでる言葉が聞こえたり。特設サイトがあるんですけども、そこから自分が書いたラブレターを投稿できて、それをラブリさんが見て選んでくれて、もしかすると期間中にその作品がまた道後に増えるかもしれないとか、参加型の展開もあります。

佐伯)へ~。それって、例えばですよ。今、誰かお付き合いしてる方がいて、その人への想いを投稿して採用されて、それがどこかに展示されて、でも相手の人は知らないっていう時に、道後に一緒に連れてって、それ見せてそこでプロポーズとかしたら絶対OKですよね!

清水)そうかもしれない(笑)

佐伯)こういうアイデアって、どこから湧いてくるんですか?

清水)もうチーム皆さんのアイデアで。それも本当2014年からの経験を積ませて頂いてるからこそ、っていうのもあると思います。

佐伯)こうしたも色んなアートを体感しながら道後を散策したいっていう時に、マップみたいなモデルコースみたいなものってあるんですか?

清水)そうですね、ホームページ上にモデルコースというのも設定しているので、旅に来られた方がそれを見ていただいて参考にしていただくってこともできますし、道後の「伊織」さんというタオルの専門店が商店街の中にありまして、そこの一角に「まちなか拠点」っていうブースを構えておりますので、そこではマップですとか色々な道後アートの情報が得られるような場所になってるので、そこに来ていただければ。

佐伯)じゃぁ是非、見落としの、見逃しのないようにね、して頂きたいと思います。

 

 


[ Playlist ]
Ásgeir – In The Silence
Elvis Costello – Alison
Coke Escovedo – I Wouldn’t Change A Thing
Ken Boothe – My Love
Build An Ark – You’ve Gotta Have Freedom
Mayer Hawthorne – Work To Do

Selected By Haruhiko Ohno


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