今週は、坂の上の雲ミュージアム特設ブースからの生放送!
公益社団法人日本建築家協会 四国支部愛媛地域会地域会長の中尾忍さんをゲストに、「愛媛の近・現代の建築物の楽しみ方」をテーマにお送りしました。坂の上のミュージアムの隣にある萬翠荘や愛媛県庁など時代背景を象徴するような建物や、戦前戦後の学校建築、丹下健三や安藤忠雄が手掛けた建築など、愛媛には素晴らしい建築が点在しています。生放送のブースがある坂の上の雲ミュージアムを手掛けた安藤忠雄については、こんな最新のエピソードが。


佐伯)今週のテーマは「愛媛の近・現代の建築物の楽しみ方」ということで、もちろんここを外すわけにはいきません、坂の上の雲ミュージアム。こちらね、皆さんご存知のように安藤忠雄 建築ということになってますが、中尾さん、なんか昨日の夜、安藤忠雄さんに関するホットな トピックを目にしたんですって?

中尾)そうですね、きのう夜寝ようかなと思ってスマートフォンの電源を切ろうとしたらですね、ドムスっていうサイトを私時々見るんですけど、安藤忠雄さんがどうもビヨンセと旦那さんのジェイ・Zさんの豪邸を設計されて…

佐伯)え~!

中尾)それが載ってたんですよね。

佐伯)はい!

中尾)それで、どうもビヨンセさんたちは安藤さんに200億ぐらい払ったみたいなお話を…、200 million dollars安藤さんに払ったっていうことで、安藤さんこれから税金対策しないといけないから大変そうだなって(笑)

佐伯)200億を超える豪邸ってどんな豪邸なんでしょうね、想像もできないけど!

中尾)安藤さんの設計した住宅に払ったお金がそうっていうことなんで、いろいろ含めると、もっとするんでしょうね。

佐伯)WAO!やっぱりこういうコンクリート打ちっ放しみたいなデザインなんでしょうかね?

中尾)航空写真が載ってましたけど、すごくビーチの前に何棟もあるような、地下もありそうな建物のようでしたけども、そういったホットなニュースが入ってましたね。

佐伯)ということは、海外のそういう有名人・セレブもお願いしたくなるような建築家が安藤忠雄さん。

中尾)そうですね。有名なクライアントでいうと、U2のボノさんとか…

佐伯)そうでしたか!

中尾)あとアルマーニさんですね。

佐伯)デザイナーの。

中尾)はい、クライアントですね。

佐伯)なんかそういう方が手掛けた建物の中で今放送してると思うと、ちょっとなんか緊張してきましたけれども(笑)。でも、そんな安藤さんの建築が、この坂の上の雲ミュージアムを始めとして愛媛でいくつかあるということなんですね。

中尾)はい。西条市に光明寺 っていう、水面に浮かぶ格子の本堂があると思いますが、そちらが安藤さんにしてはすごく珍しい木造の建物になります。それから、瀬戸内リトリート青凪というのが、旧エリエールの美術館でしたけども最近ホテルの方になって、そういう宿泊施設があります。それから坂の上の雲ミュージアムですね。

佐伯)瀬戸内リトリート青凪も、よく「一度は泊まってみたい名ホテル」「名建築のホテル」っていうことでいろいろなサイトにもピックアップをされているのでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、中尾さんは足運ばれたことあるんですか?

中尾)はい、ありますね。3つとも行ったことありますし、最近も直島のほうに行くことがあったんで、安藤ミュージアムのほうに行ってきました。

佐伯)そうなんですね。プロの目からご覧になって、その安藤建築の素晴らしさっていうのはどういったところに感じられていますか?

中尾)やはりモニュメンタルな現代デザインの建築なので、光と影っていうのがすごく象徴されるような建築のスタイルだと思うんですよね。

佐伯)はい。

中尾)それがやはり日本文化とちょっと繋がってるところも要素もあったりするので、外国の方にはすごく分かりやすい建物で。あのボノさんも「光の教会」っていう建物を見学しに来たそうなんですよ。そこで「歌わせてくれ」って言って アメイジンググレースを歌ったそうなんです、安藤さんの前で。

佐伯)え~!

中尾)安藤さん、感激したらしくって。

佐伯)いや~、それはそうでしょう!すごい!

中尾)そういうことが結構いろんなとこで書かれてますけども、まあそういうやはり海外の人が 特に安藤さんの有名な建築は見てみたいと。「光の教会」も北欧の方の賞を取ってますんで。 そういう建築をやはり世界中の人が見に行きたいっていう。私が直島に行った時も、インドから来られた方が安藤ミュージアムの袋を持ってたり、オーストラリアの方がそういうの持ってたりして、だいたいそういう人たち建築家なんですよ。で、「ああ、行ってきましたか」っていうんで話しかけたら「よかった、よかった」って。「君は建築家か?」って言われて、「一応そういう仕事してます」みたいな話をしてすごく盛り上がって、安藤さんの建築で。やはり英語のホームページを見て皆さん来られてるんで、坂の上の雲ミュージアムも外国の方向けの例えば英語のホームページとか、光明寺さんもそういうのないですけどもそういったものをすると、瀬戸内リトリート青凪さんはもうありますので外国の方もそこに泊まりに来るし、松山の方とかあるいは西条の方、それから大洲なんかもね、今すごく外国の方多いですけど、そういう意味で安藤建築を見に来る流れで、愛媛のいろんな場所も訪れていただけるようになるんじゃないかと思いますので。そういった方の視線もいろいろ…もう直島すごかったですよ、外国人の方が。だからそういう方たちがすぐそばまで、広島とか直島・香川まで来てますんで、そういった目線をもう少し広げると色んな効果があるんじゃないかなと思います。

 


[ Playlist ]
Beautiful Hummingbird – 旅人
Selected By Shinobu Nakao

Badly Drawn Boy – The Time of Times
Batteaux – Tell Her She’s Lovely
Rumer – Come Saturday Morning
Selected By Haruhiko Ohno


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