ゲスト:ブルーズ サイレント焚火バー 焚火人カズさん
今週、坂の上に訪ねて来てくださったのは、松山市内にある「ブルーズ サイレント焚火バー」の焚火人(たきびびと)・カズさん。“焚火人”とは、なんぞや?に始まり、今人気のソロキャンプの魅力などを熱く語ってもらいました。
佐伯)これからの季節、キャンプって、寒いと言うかなんか厳しいシーズンなんじゃないんですか?
カズさん)いや、これからが本番なんですよ。
佐伯)え!?夏じゃないんですか?
カズさん)夏はもう虫が多くって、暑いし…
佐伯)まあ、そうですけど(笑)でも冬は寒いじゃないですか。
カズさん)でも寒いのは着ればなんとかなるし、炎があるんで。だって夏は焚き火しても暑い。
佐伯)そうですね(笑)。で、これからが本番?
カズさん)もうこれからがいよいよ、いよいよの季節です。僕は四万十を下るんですけど、四万十をキャンプしながら下るんです、川原で。
佐伯)カヤックで?
カズさん)カヤックに、食材、テントとかテーブルとかイスとか…
佐伯)そんなにいっぱい積めるんですか、カヤックって?
カズさん)全然大丈夫です。なんなら薪も積んで、土嚢袋ひと袋分ぐらいは。あとは川の流木もあるんで。それを下りながら、ゴールまでに3泊とか4泊しながら、居心地のいい良さそうなロケーションの、陸っぱりから人が来れない、車で入ってこれないような所でキャンプします。
佐伯)自分のスペースを見つけて。
カズさん)そうです。一番幸せですよね。
佐伯)聞いてると素敵だなと思いますけど、私はちょっと寒いとかどうなのかなって、つい思っちゃうんですけど(笑)。自分のペースですもんね、一人だと。
カズさん)シュラフとか寝具は、装備さえちゃんとしてあれば寝てても寒くもないし、起きて外へ出て吹きさらしでも焚き火があれば大丈夫だし。
佐伯)やっぱり冬だと、イメージとしては空気もきれいなのかな、なんて。
カズさん)ああ、水もきれいし、星もきれいですよね。川は大気と温度が違うから、川の上に朝なんかこうモヤがかかって、またすごい幻想的な雰囲気で。
佐伯)これはもう、冬ならでは。
カズさん)冬ならでは、ですね。
佐伯)今お話しされているカズさんの、なんか遠くを見るような目が、もう気持ちは四万十に行ってるのかななんて(笑)
カズさん)本当はねぇ、先週行くはずだったんですよ。13人ぐらいで行く予定だったんですけど延期になっちゃいました。
佐伯)じゃあ、またお楽しみはこの後にということで。今日は、焚き火の魅力それからアウトドアの楽しさなどについてお話を伺ってきましたけれども、「じゃあ自分もやってみよう」「これから始めてみよう」という方にアドバイスなどいただけますでしょうか?
カズさん)「なんとかなるさ」で、やれば(笑)。もう忘れ物とか失敗したほうがいいと思います。佐伯)逆に?
カズさん)はい。全部整って100%完璧なキャンプは、完璧に忘れてしまう。
佐伯)名言ですね!
カズさん)失敗したり忘れ物があったりした方が記憶に残るし。で、夜の焚き火とか大人数でした時なんかは、例えば誰かが忘れ物したとか、川でカヤックでチンしたりしたとかがあると、おかずになるんですよね。
佐伯)話のネタに(笑)
カズさん)だから、ちょっと失敗した方が。失敗を怖がらずに、忘れ物も、そこそこあっても工夫するようになるし。
佐伯)ああ。アレないけど、あるもんで何とかしようみたいな。
カズさん)だから道具を選ぶときに1種類しか使えない道具は僕は選ばないんですよ。
佐伯)といいますと?
カズさん)これひとつあれば3通りぐらい使い道があるものとか。だったら応用がきいたり。一個のものが1種類しか機能しないものっていうのは、よっぽどじゃないと選ばないかな。
佐伯)へぇ~。これ参考になりますね。
カズさん)なればいいですけど(笑)
[ Playlist ]
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Selected By Haruhiko Ohno