お祝いメッセージ、ありがとうございました。
誕生日の日、わがやの夕食は普段どおりの「粗メシ」です。
そして去年と同じく、ばーさん(母)とぽんきちが、ケーキを買って待っていてくれました。

あまりにも本数が多くなるので、最近は、こんなローソクが出ているんですね。
数字を組み合わせることによって、2本ですみます。

ん?「4」と「9」?
ばーさん!娘のトシ、まちがえんといてよ。
わたしは、「48」だわよ。
ざっぱに言えば、アラフィフだけど、1歳は大きいのよ!

ぽんきちと、ぽんきちの保育所のみんなが書いてくれたメッセージカード。
「おたんじょおび、おめれとお」って。
こういうの、個人的にはかわいくて好きだけど、来年小学生になるんだから、
「おめでとう」と書こうね。

年々、ひっそり度の増す誕生日でした。

★★★☆☆★★☆

100円のコーラを1000円で売る方法 永井孝尚 中経出版 1470円

ドラッカーの書いた“マネジメント”を、女子高生の青春物語風に表現した「もしドラ」の、
OL編といった印象のこの本。
ドラマ部分がシンプルなので、個人的には、「もしドラ」よりすっきりと読めました。

テーマは「マーケティング」です。

たとえば、キシリトールガム。
今では「虫歯になりにくいガム」として浸透していますが、当初は、
歯医者さんの仕事を奪いかねない…と、歯科医からは冷たい反応だったそう。
それがなぜ、「歯医者さんもすすめるキシリトール入りガム」のキャッチコピーで
大ヒットするようになったか。

そして、クールビス。
真夏のおしゃれには欠かせないアイテムでもありますが、30年ほど前にも、
「省エネルック」というものが注目されました。
時の大平首相が、袖が半分ちょん切れたような背広を着て笑顔をみせている姿、
いまでも記憶に残る方もいるのではないでしょうか。
「省エネルック」は、つい、ぷぷぷとわらってしまうイタいスタイルだったのに、
クールビズは、取り入れていない方がかっこわるい印象です。
同じコンセプトであるはずなのに、「省エネルック」は失敗し、
「クールビス」は成功したのか。

それから、コーラ。
かたや、ディスカントストアで50円60円で売られています。
まったく同じ商品が、もう一方では1035円。でも、お金を払った客は、
その値段以上の価値を感じている、という場所があります。
その違いは何なのか・・・。

モノが売れないといわれる時代に、どうやったら売れるのか、
お客さんの心をつかむ方法を、どの業界にいる人も必死になって探しています。

わたしたちだってそう。
「夕方のローカルニュースなんてどのチャンネルつけても同じようなことをやってる」と、
よく言われます。
愛媛県という限られたエリアだから、確かに、「ニュース」として
ラインナップされる内容は、どの局もほぼ同じ。
じゃあ、同じような品ぞろえでも、お客さんに、手に取って(チャンネルを選択して)
もらえて、そのまま購入して(見ていただける)もらえるにはどうすればいいか。

スタジオセットなのか?キャスターなのか?ニュースの構成なのか?内容なのか?
どれもあてはまるようで、それだけでもない。

一般的に、企業のマーケティングでは、「より具体的な顧客を思い描く」ことが
スタートラインだ、とよく言われます。

ふと思い出したのは、わたしが初めてテレビニュースを読んだ時。

「カメラはカメラだと思うな。カメラの向こうにいる人を、思い描け。
お年寄り?中学生?その人がよく理解できるように、語りかけろ」という
先輩の言葉でした。
カメラの向こうの「みなさん」、ではなく、カメラの向こうの「あなた」。
それを常に意識するのが、わたしたちのスタートライン。

誕生日の夜、さらっと読めた1冊でした。

あ、来週は夏休みとります。
次世代エースアナが代役です。