あしたからGWです。
毎年のことながら、わたしたちニュースレギュラー陣は、通常通り番組があるので、いつもどおりの出勤となりますが、なんか、GW・GWと言葉に出していると、連休なんてないくせに、どこかに行かなきゃいけないような気分になって、激コミの動物園とか遊園地に行ってしまうのですね、毎年。
で、週明けには、疲れ切ったオバチャン顔でニュースを読んでしまいますので、先に謝っときます。見苦しくってスミマセン。

「ウェブはバカと暇人のもの」 中川淳一郎 光文社新書 798円

挑発的なタイトルです。

「ネットのヘビーユーザーはやっぱり暇人」と題した第1章では、ネット住民について「品行方正で怒りっぽい」と皮肉っています。

たとえば普段の生活の中で、「きのう飲み過ぎて、立小便しちゃってね…」と、友達や家族に話したとしたら、「バカね」といわれておしまいですが、これをブログで告白したら…。
特に名前が知られる人が書いたとしたら、「軽犯罪法違反ですよ」「通報しますた」「犯罪自慢するな」などとコメントが書きこまれ、特に名前が知られた人ならブログが炎上するだろう。
立ちションは決していいことではないけど「軽犯罪」といって「通報」までのことなのか。一方で、実際に立ちションしている人を注意できる人は、なかなかいないし、リアルの世界では、「口論」や「注意」「罵声」を見ることはめったにない。
それなのにネットの世界では、「バカ」「氏ね」「この低脳」など、罵声を浴びせる言葉が、毎日あふれている。このように、ネットには「怒りたい人」や「吊るし上げの対象を血眼で探す人が多い、と書いています。

たしかに、芸能人が自身のブログでちょっとしたいたずらや「本音」を書いたら、ブログが炎上して、閉鎖にまでなったり、社会的な責任まで追及され、公の場で謝罪させられたり、仕事を干されたり・・・ありましたよね。
ニュースサイトに載ったちょっとしたニュースでも、コメント欄には、本質とは関係ないような、当事者や関係者を罵倒するコメント、あふれてたりしますもんね。

著者は、ネットのニュースサイトの編集者。
ウェブの功罪を知り尽くしている著者の目線は、たまらなく面白く読めました。

思い起こせば、わたしたちが「女子アナのささやき」を始めた頃には、まだネットなんてアングラ的なところがありました。
わが家のトイレの話とか、過去男とか、個人情報たれ流し状態でもほとんどスルーだったので、書きたい放題だったのですが、「ネットが本業に迫ってくるぞ!」となった今の時代、パンツ1枚でハラ掻きながらテレビ見る、みたいな感覚でブログを書くわけにもいかず、きれいなお部屋で、お茶を出しながらお話ししなっくちゃ…みたいな感覚になってきましたもんね。

本当は、お行儀あれこれ求めてちゃ、面白くないんだけどねーーー。