きのう、年始特番取材のため、東京に日帰り出張に行っていました。
塩崎官房長官にお話を伺う、というものです(放送1月5日14:00〜)。
場所は首相官邸!!
わたしのような一般人にとっては、一生に一度いけるかどうかの場所。
「安倍ちゃんまんじゅうとアッキークッキー買ってくるねー」と、江刺アナに言い残して旅立ってはみましたが・・・
永田町に到着し、めざすは坂の上にある官邸。交差点ごとに、そして坂をのぼるにつれて多くなる警護の数。
道路にいた警官に正面入り口の場所を聞いただけなのに、「どういったご用件ですか?」と根掘り葉掘り聞かれるし、入り口にたどり着いたら、さらにアポの中身と確認を取るために路上で詰問。中に入っても、身分証明を求められるなど、とっても厳重なガードでしたわ。
わが社の100倍はあろうかというロビーに歩く人はなく、官邸の人に付き添われたまま、身動きも取れない感じでした。
当然、観光土産なんて売ってるわけないじゃん。(クッキーとまんじゅう売り場は、国会議事堂だったっけ??)
一生の記念に、写メをいっぱい取ってやろうと思っていたけど、てんで場違いでした。
隠れるように一枚だけ撮った記念写真。
いったいどこやねん。

激務の塩崎長官は、1分さえもったいないという大変なときなのに(あの大臣の辞任問題のさなかだったのです)、いつものさわやかな笑顔で、インタビューに答えてくださいました。もちろんSPつきでしたわ。

さてさて、わたしのハラはまもなく8ヶ月に入ろうとしています。
だるまのような体は、正直ぶさいくですが、いつものようにお仕事をさせていただけて、ほんとうに嬉しいです。
少なくとも10年前までは、妊娠したら第一線から引いてもらおう・・・みたいな空気が、どの会社にもあったんじゃないでしょうか。
少子化のひとつの原因として、仕事を持って頑張っている女性が子どもを作らない理由に「妊娠したらこれまで頑張ってきて得たキャリアやチャンスを奪われてしまうのじゃないか」という不安があると思います。
ある先輩が妊娠したとき、「そんな見苦しい姿でテレビに出るのか」と男性ディレクターに言われたことがある、という話を聞いたことがあります。
「妊婦は引っ込んでろ!」みたいな空気が当然のようにあったんでしょう。

今わたしがこうやって、「ぶさいく」ながらも、存分に仕事をさせていただけるのは、やはり、上司の理解が大きいと思います。
わたしが妊娠したとき、上司は、今後どのような仕事を進め方をしたいのか、体調はどうなのか、ということをじっくりときいてくれ、最大限、わたしの意向を尊重してくれました。
産休中のことも心配しなくていいから、元気な子を産んで、元気に復帰してくれ!と、背中を叩いてくれたのも、とても心強かったです。
こんな上司や環境のなかにいれば、体の自由があまりきかなくなった妊婦でも、肩身の狭い思いをすることなく、安心して仕事できるでしょ。子どもも産めるでしょ。
わたしに気づかれないように、すっごーく気を使ってくれてることも感謝しています。

もちろん、「ぶっさいくな腹デカおばはん引っ込んでろー!!」と、今のところおっしゃってない視聴者のみなさんにもとても感謝しています。
え、あんたの耳に入ってないだけだって?
そうかもしれん。