きのう、TBS系列の中四国アナウンスコンテストの審査会が南海放送でありました。
なんでTBS系列?でしょうが、わが社は、ラジオがTBS系列なのです。
コンテストは、スポーツ実況やナレーション、フリートークなど、テレビとラジオのそれぞれの部門で、各局代表アナのDVD・CDを、中四国の系列各局が集まって審査するのです。
各局の部長クラスが、審査員として集まったわけですが、みなさんさすがに地域の名物アナ(!)揃いとあって、審査後の懇親会では、まあようしゃべるしゃべる。

山陽放送のカリスマ、石田好伸アナ。
×××虫のオスは、交尾のときに、???というホルモンをメスに注入して、そのメスがほかのオスと交尾できないようにする、とか、△△という虫のオスは、自分の種だけを残すために、交尾のあと卵を産んでくれたら、メスが死ぬように□□の毒を注入する・・・などなど。
昆虫の交尾話が次から次へと飛び出してきます。すごいのは、聞いたこともないような×××という虫の名前や、△△というホルモンの名前、しかもそのホルモンが、どういう成分でできているか、舌をかみそうな化学物質の名前まで、どんなに酒がすすもうとも、つらつらーーーっと出てくるんですね。
驚異の記憶力です。
交尾話ばかりするのはただのエロオヤジですが、石田アナは、科学的エロアナです!!

☆☆☆☆☆

さて、今年幹事社だったので、ここしばらく資料作りとか会場の設定とかそちらの仕事に追われていたのですが、家でビールのみながらだらだらーっと読めたのがこの本。


人は上司になるとバカになる 光文社新書 菊原智明 777円

部下が失敗したときに「ほら言わんこっちゃない」「だからやめとけと言ったんだ」と傷に平気で塩を塗るような上司。
普段は「オレは社長にだって言うべきことは言う。だからお前たちは自分が正しいと思うことを信じてやってろ」などと威勢のいいことを言う。しかしこの手に限って、実際に社長に対面しようものなら、さっきの威勢はどこへやら。気の毒になるくらいシュンと萎縮する…。
「今回の仕事はオマエに任せるからいい提案を出せ」と上司に言われ、張り切っていろんな提案を出してはみたが…「こんなんダメだ」「ああやれ」「こうやれ」といちいち口を出す上司。
自分のミスは部下のせい、部下の手柄は自分のものにする上司。
「バカヤロー」「お前なんぞ、存在価値がない」と、人間性を全否定する上司。
などなど、会社員なら誰でも思い当たる、困った上司のタイプをあげ、その対処法を紹介しています。

たしかに、いろんな人がいますねー。

もう時効だから言いますが、わたしも、10数年前、コーヒーの1杯も奢ってくれなかった上司が、はじめて中華料理をご馳走してくれたとき、「このままじゃ私の顔が丸つぶれ。頼むから私の顔を立てて、会社を辞めてくれ」と、言われたことがあります。もちろん、仕事の失敗とかトラブルとか男女関係とか、そういう類ではまったくない、今の時代なら「アホか」ということを理由にです。
「会社員人生も終わりかけのアンタなんかに、なんで私のこれからの輝かしい(?)人生を踏みにじられなあかんのじゃ!」なんてことは、口には出しませんでしたが、この上司の退職をひたすら待ち続け、退職の際には、満面の笑顔で塩をまく日を想像し続けました。

で、めでたくその上司は、会社を去り、今では、そんなマヌケなことをぬかす人材は、会社では生きていけない時代になっています。

この人合わないな、と思った上司には、決して「期待しないこと」。
そして、「いずれ目の前からいなくなる」―。
どちらかの異動だったり退職だったり、いずれ目の前からいなくなる日は必ず来るんだから、自分の耐性をつけるいいトレーニングの期間だと思えば、生きやすくなる、というところでしょうか。

あらゆるパターンの「バカ上司」が出てくるので、今、会社で悩みがある人が読むと、「まだ自分の悩みのほうがマシ」と思えるかもしれないです。

←満開の週末は、毎年、早朝からの桜めぐり。開門と同時に入った総合公園。午前中ってわりあい駐車場は空いてますもんね。みんながお弁当を持ってくるころには、花見は終わらせとくのがわが家の恒例。