いま、サイズが小さくなり、着られなくなった子ども服を、再度洗濯し、たたんでいます。
ママになる友人がいたら譲ろうと、サイズ別に分けていたものです。
被災地のために何かしたいけど、何ができるかが分からない。
わずかながらの募金。
そして、個人からの救援物資の受け入れ体制が整った時に、すぐに送ることができるよう、子ども服など支援品をまとめておくことくらいしか思いつきません。

被災された方はもちろんですが、
警察官、自治体の職員、東京電力関連の従業員。
不眠不休の救助・支援活動、さぞかし大変だろうと思います。

自分も被災者なのに、家族のことは後回しにして、被災者の救助・支援に当たらなければなりません。
それが、その職業に就いた最大の使命だから。

微力ながら、わたしたちも、まっさきに職場に駆けつけ、
住民のための情報を集めて、放送し続けるという役割を担っています。
24時間絶えることなく放送するためのアナウンサーマニュアルも、独自に作り、訓練にもあたってきました。

しかし、このように現実を目の当たりにすると、よりリアルな動きを想定しておかなければなりません。
災害時は、すぐに職場に駆けつけ、被害が広がらないよう、情報を伝えるのが使命…。

ただ、私には、ひとりで身の回りのことができない子供がいます。
これをどうするか。
夫も、私と似たような立場です。

すぐ実家に連絡し、高齢の母にうちまで来てもらうか、実家に連れてゆき、面倒見てもらうか。
でも、実家までの道のりが途絶えてしまっていたら?母が被災していたら?
それでも、不安がる子どもをどうにか託し、仕事に向わなければいけません。

家族を思って身を割かれる様な気持ちと、「使命感」のはざまで苦しみながらも、目の前の人に手を差し伸べ続けている人たちの姿を、しっかりと目に焼き付けておこうと思います。

あらゆることを想定しながら。