売られたケンカは買おうじゃないか、と買ってしまった1冊。
【バブル女は「死ねばいい」】(杉浦由美子・光文社新書)

最近の大学生は、「意味ない」といって、ブランドバッグもほしがらないし、「お金ないから」って外食もしない。
お金ないのなら、バイトとかしたら?ってきいたら、「お金のために自分の時間を割かれるのはイヤ。持っているお金の範囲で楽しめればいい」って言うんだよ!
なんだい?このやる気の無さは。
そもそも「ブランド」モノって、「それが所有できる自分」にランクアップしたいから、がんばって働いてお金稼いで手に入れるものじゃん。
いまよりもっといい生活したいから、みんな、がんばるのじゃないのか!
少なくとも、わたしたちの若いころは、それが原動力だったわ。
それがあったから、戦後日本は成長したじゃん。
「今のままでいい、しんどいことしない」なんて考える若者が、わんさか社会に出たら、日本は、しぼんでいくよ。

てなことを、先日、口角泡飛ばして友人と激論したばかりでした。

この本は、そういう私たちを、「バブル脳」と命名し、「(笑)」な存在だといいます。
著者はバブル世代のすぐ下になる「団塊ジュニア世代」。バブルがはじけた後の超氷河期に就職し、おいしいところは、すべてバブル姉さんたちに持って行かれたと感じている世代。

『ただ頑張るだけでなく知恵を出さないといけない時代なのに、バブル世代は、いまだ「頑張ればなんとかなる」と、右肩上がりの時代が来ることを信じている』とし、
そんな「バブル脳」に振り回されないようにしよう、と警告しています。

つまり、わたしたちバブル世代にとっては、「時代は変わっとんじゃ、はよ気がつけや!」と耳元でささやかれたような本です。
「お立ち台の中心で踊っていたら、いつのまにか、まわりのひとはipod聞きながら、モバゲーしてた」って感じでしょうか。