ゆうべ、ダンナが出張みやげでケーキ買って帰りました。
さっそくほおばりながら、「パパ、おみやげありがとう。このケーキおいしいよ!」とにっこり笑顔で話しかけるタコ松。
相好を崩すダンナをみながら、さすが託児所でもまれてきただけあって、オトナのツボ抑えるのはうまいわ…と感心していました。
ケーキを食べ終えたタコ松、こんどはわたしに、「この前かったカップのお菓子は?」と、日曜日に買った「じゃがりこ」のことをたずねます。
「あれね、ママ食べた。ごめん」―。
とたんに、
「何で食べたんよー、カップのお菓子何で食べたん、なんでよー、カップのお菓子――」と怒り叫びます。
「ごめんごめん、今度買ってくるけん。」
怒りはますますヒートアップ。
「いやだ、カップのおかしー」と、周囲のお宅に聞こえるほど大きな声で叫びます。
ムッときた私。
「今度買ってくるけんって、言よるやろ!」
「いやだーーーーっっっ」
ただでさえ地声のでかいタコ松、からだじゅうで叫びます。

仕事帰りで疲れた上に、食事の支度中で、いらつき頂点のわたし
ブチ切れました。

「もうないって言よるやろ!じゃあ、こんな遅い中、ママに買って来い言うん?」

「うん」

「じゃあ、買ってくるわ!こんなに暗い中やけんね、外に出たら、危なくって帰って来れんかもしれんよ!!」

ばーんとテーブルをたたき、別の部屋へ。

「ぱぱー」と半泣きのタコ松、そのまま大泣きか?と思ったら、
玄関に向かうわたしに駆け寄ってきて、
「いってらっしゃい!」って、にっこり。

「じゃがりこ」を前かごに入れ、夜道を自転車こぎながら、わたしは言いようのない敗北感にまみれていました。
なんで「買ってくるわ」などと、負けのキーワードを吐いてしまったのか。
なんで、3歳ごときのパシリをさせられなあかんのか。

あーくやしい。

ゴネ得を覚えたゴネザルは、ますます手ごわくなりそうだわ。


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あんた、まだ字、かけんやろ。