今週、坂の上に訪ねてきてくださったのは、NPO法人「生命の貯蓄体操普及会」理事長の矢野順子さん。東洋医学の知恵を誰もが日常の健康づくりに活用できるようにと考案された体操は矢野さんのお父様が創始者で、現在は約40都道府県に教室を展開、生徒数は2万人を超すという広がりを見せています。そんな愛媛発のオリジナル体操を全国に広げている矢野さんに、「健康を貯蓄するために」というテーマで、「オリジナル体操の流れ」「丹田呼吸法」「内側からのケア『食養法』」をキーワードにお話を伺いました。
※番組のトーク部分を、ラジコなどのポッドキャストでお楽しみいただけるようになりました!ぜひお聞きください。
佐伯)では、二つ目のキーワードです。「丹田呼吸法」、この「丹田」っていうのは丹原町の「丹」に田んぼの「田」なんですけれども、実はですね矢野さん、私子供の頃コーラス部に所属していまして、その先生が「歌うとき「丹田」を意識して呼吸をして、「丹田」に力を入れて声を出しましょう」っていうふうな指導をされていたので、この「丹田」という言葉には非常になじみがあるんですけれども…
矢野)そうですね、あと武道とかされてる方はね、臍下丹田、へそ下の丹田って割とよく聞かれてるみたいですよね。
佐伯)今おっしゃったように、子供のときですよ、私が「おへその下から指3本ぐらい下のところにあるのが「丹田」だよっていうふうに習いましたが、これ合ってます?
矢野)そうですね、へそ下三寸。
佐伯)三寸?
矢野)三寸っていうのは、なぜcmじゃないかっていうと、まず一寸というのは親指の第1関節の横幅分。これがね、自分の一寸なんですよ。なので、例えば男の人の大きい指とか、あるいは子供のちっちゃい指って、cmで言うと違うでしょ。だからね、何センチっていう表現はしないんですよ。
佐伯)その人の指の、この親指第一関節の幅。
矢野)この三つ分ですね。この親指の三つ分が、人差し指から小指を揃えて伸ばした幅とほぼ同じと言われてるんですね。
佐伯)へ~。じゃ、指1本分ちょっとずれてたかな(笑)
矢野)でも子供のときだからいいじゃないすか(笑)。
佐伯)はい、そこが「丹田」。ここを意識した呼吸法というのは、どういうことになりますか?
矢野)呼吸の中心を、この「丹田」にするんですけど、もちろんね、今は西洋医学生理学的にはあり得ないんですけれども、まずはイメージとして呼吸の中心が「丹田」ですよ。ということは、吐くときはここから、「丹田」からぐっと押し上げて吐き出します。吸うときは鼻からストンとこの「丹田」まで落とすと。
佐伯)はい、今やってますがこれアナウンサーも、あと多分器楽とかやってる方なんかも「腹式呼吸」というのを習います。横隔膜を上下することで、たくさんの息を吸い込んでたくさん出せるっていう。それに通じてるということになりますかね。
矢野)ただね、東洋医学ではこの呼吸って言うとこの丹田呼吸もだからそうなんですけれども、吸うと吐くがあるでしょう。吐く方が大事なんですよ。でね、現代人ってちゃんと吐けない人が多いんです。吐けないから吸えないんですね。だから、しっかり吐ければ、ほっといても吸えるんですよ。
佐伯)よく深呼吸しましょうって吸う方に意識がいくけど、吐くのが大事。
矢野)で、身体っていうのは吐くときに緩むんですね。
佐伯)あ、これは聞いたことあります。なんか吐く息が自律神経の副交感神経に繋がってるという…
矢野)その通りです。
佐伯)だから、そこを上手に鍛えるっていうか使えるようになると、夜寝つきが悪い人も…
矢野)そうです、自律神経の安定効果っていうのもありますので。
佐伯)って聞きました。ちょっと具体的にその呼吸法を改めて教えていただけますか。
矢野)はい、まず息を吐きますよね。吐くときにこのお腹の「丹田」をどうやって使うかっていうことなんですけど、お腹の筋肉って何層にもなってます。一番奥の、名前で言うと腹横筋っていう筋肉なんですけど、これは一番体の奥にあって、別名「自前のコルセット」と言われてるんですよ。
佐伯)はぁ。それがめっちゃ今緩んでる状態なんですけど(笑)
矢野)それでね、この筋肉ってね普段使わないんですよ、日常生活では。
佐伯)やっぱりそうですか、普段は。
矢野)どんなときに使うかっていうと、くしゃみするとき。
佐伯)へ~!
矢野)このときお腹が揺れますよね。それからと大笑いするとき。お腹を抱えて笑うって言いますよね、これ揺れてるからですよね。
佐伯)文字通り。
矢野)で、笑いすぎるとお腹が痛くなるでしょ。あれは一番奥の普段使わない筋肉が使われるから痛くなるんですね。なので、そこを使うんだけど、どうやって使うかっていうと、例えばワンサイズ小さい、小さくなったスカート、これ足から入れて上げるじゃないですか。このときにもう一息というときに、お腹をぐっと引っ込ます、あのやり方です。だから、それをちょうど下腹の辺り中止にぐっと引き込まして、このときに、ここのお腹の下腹にある…息は本当はないんですけれどもね、イメージとしてはここにあるものをぐっと抑えて吐く。これがね、吐くいうことなんです。
佐伯)今あるのを、下腹にあるものを、スカートを履くつもりで…結構力いりますね。
矢野)はい。そしてぐっと締めて、そしてあと腹式呼吸と違うのは膨らまさないんです。締めたのを、もう緩めるだけ。
佐伯)ほ~。
矢野)そしたら自然に入ってくる。
佐伯)はい、腹式はね、意識して膨らませましょうって。
矢野)それがないんです。
佐伯)もう緩ませるだけ。
矢野)ぐっと締めたら、あとは緩ませるだけ。
佐伯)これ何秒ぐらいで締めて?
矢野)これはね、特に秒ってのはないんですけれども、教室では限られた時間なので、ゆったりするときは5秒ぐらい。ゆったりする体操もあるんですね。そしてあとは号令というか声を出しますので、しっかりハッと出します。これはハーっと出すのと、ハッと
佐伯)一気に出すのと
矢野)2種類ぐらい使いますね。
佐伯)いま私2回やっただけでも、なんかお腹が熱いというか
矢野)それでもすごいです。その感覚はすごく大事なんですよ。
佐伯)腹式呼吸をもう長年、ウン十年言われているので、逆に吸うときにただ緩めるだけっていうのが、ちょっと考えながらやってるんですけど。
矢野)この「丹田」っていう言葉。この「丹」のは、不老長寿の薬っていう意味なんですよ。
佐伯)そうなんですか。
矢野)今は不老長寿ってありえないので、今風に言いますと健康長寿ですよね。「丹田」の「田」というのは田んぼですから物が育つところですよね。なので東洋医学では、この「丹田」というのは不老長寿の薬が育つ場所というふうに言われてるんです。
佐伯)まさに健康に繋がる場所なんですね。
矢野)だから田んぼですからね、耕さないと物は育ちませんよね。。この耕すのがこの動きなんです。
[ Playlist ]
Coke Escovedo – I Wouldn’t Change A Thing
Dawn Penn – Here Comes The Sun
Madeleine Peyroux – Don’t Wait Too Long
Selected By Haruhiko Ohno




