先日、「○○さんと△△さんが、ちょっと行き違いがあるみたいですよ」との申告をうけたにもかかわらず、「どうにかなるんじゃない?」と答えてしまったわたし。
「今年は事なかれ主義であれ」と書かれてあった新年のおみくじに、はやくも洗脳されていて、いかんいかんと思っている次第です。

おみくじをはじめ、新聞やテレビの占いコーナーは、必ずチェックする派かそうでもないか。
振り返ってみると、占いにかぶりつくのは、恋愛中だったり仕事で迷いがあったり、体調が優れなかったり、あまりうまくいっていないとき。
おっキテる!というノリのときは、「自分の人生は自分が決める!」と言わんばかりに、占いなんて見向きもしませんもんね。
おみくじに影響を受けるということは・・・今年は低調か?

大学時代、“手相みせて!と言えば、大体の女の子は手を握らせてくれる”と豪語していた同級生がいて、「俺も、俺も」と、まわりの男子たちもこぞって手相占いの本を買っていた、なんてこともありました。
視聴率や売り上げ部数アップのためには、占いは、外せないキラーコンテンツであるといわれるほど、男女問わず、現代人は占いが好きです。

なぜ女と経営者は占いが好きか 副島隆彦 幻冬舎新書

著者は、リーマンブラザーズの破綻やドルの暴落などを予測した、経済評論家です。
「経営者と女性は、こんな共通点があるから、占いが好きなのですよ」といった、行動心理学的なものを期待しながら取り寄せた本ではありましたが、ありゃ?という展開でした。

「女は、好きでもないのに勉強をさせられて、結婚もして子どもも産まなければならない、毎月の生理もあるし、ただでさえ体力ないのに、あれしろこれもしろと言われて大変。自分の運命なんて元から決まっていたんだと考えるほうがラク。だから、占いをやって、適当に従って生きているほうがいい、と思っている」「つまらないサラリーマンは、過去を引きずって体面ばかり気にする人生ではなく、これからは占いに興味を持つべきだ」と、持論を展開。
さらに、四柱推命や九星学とはどんなものなのかを独自の理論で解説し、著者自身の運勢を占い、今の宗教はダメだという話になり、修験道で滝行を体験し、熊野詣で開眼する、というお話です。

この本のイメージはというと・・・よく居酒屋などで見かける、しゃべりだしたらとまらないおっちゃん、でしょうか。最初は内閣改造の話だったのに、1時間以上一人でしゃべり続け、いつのまにか、飼い猫のエサの話になっていた、という、話があちこちに飛躍していく、あのタイプのおやじと同席してしまった、という感じです。

ちょっと変わったおっちゃんの話をきいてみたい人にはお薦めかも。

ちなみに、タイトルの答えは「女も経営者も、近未来のことが一番気になるから」でした。

幻冬舎も、なかなか冒険しますな。

←お正月の阿蘇山です。実はわたしは火山フェチ。