わたしは、えらく怒りの着火点が低い。

レジの列で、割り込んでくるおっさんを見ても腹が立つし、ぺっと道路につばを吐いたり、歩きながらタバコをすったりする公共マナーを守れない人にも、怒りを感じる。ドラマで、主人公がいびられたりするシーンを見ても、とてつもない怒りを感じるので、わたしは基本的に、ドラマや、ハッピーエンドでない映画は見ない。

先日など、おやすみ前の絵本のストーリーで、子どもがずーっと楽しみにしていた人形劇を、家庭の来客の遅刻によって、見に行くことが出来ず、”客が帰るまで、行っちゃだめ”と言った母親に腹が立ち、その絵本を捨ててしまったほど、わたしの沸点は低い。

で、そんな怒りなんて、フツーは爆発させることもできませんから、内に溜め込んでしまうため、イライラによる肩こりも激しかったりする。
イライラしてたら、仕事も雑になったり、そのとき話しかけてきた人に、ついきつく当たってしまったりして、「永野さんって、こわっ」ってことになり、効率も悪い。
おまけに、怒りで生じた肩こりや眉間のシワをとるために、健康食品買ったり、ヒアルロン酸入りクリーム買ったりと、余計な出費もあり、いいことなんてひとつもないじゃないかっっっ!!
って、また怒ってもしょうがないのですが、いいことは何もございません。

そんなときに、見かけたのがこの本。

怒らない技術 嶋津良智 フォレスト出版 945円

この本、54刷まで出ている…売れてるんですね。
ということは、「怒り」という感情を持て余している人がいかに多いかということでしょう。

そもそも「怒る」という感情は、自分が作り出しているもの。
今朝のように寒い朝、「いやだな」と感じる人もいるし、「雪景色が見られるかも」とわくわくする人もいる。ひとつの出来事を、マイナスで取るかプラスでとるかは、その人の感情次第。どうせなら、「怒り」以外の感情で捕らえてみよう。
バスが来ない、エレベーターが来ないなど、自分の力ではどうしようもないことで、イライラして無駄なエネルギーを使わない。変えられない過去よりも、変えることができる未来に力を注ごう。
「いやな気持ちになりそうなところには、近づかない」
「まあいっかの精神も大切」
「事態は変わる、だからちょっと我慢」
など、怒りが消える特効薬などの処方も記されてます。

きのう届いたこの本、1時間半ほどで読めました。
それ以降、わたしは「怒る」ことをやめています。
ただいま12時間経過。さあ、いつまでもつか。

←雪を求めて、岡山の蒜山サービスエリアまで行ってきました。

先日、ママ友から「たこ松ちゃんは、サンタさんに何欲しいといってる?」と聞かれました。はたと気づいたのですが、わが家では、「クリスマスに何が欲しい?」「ぜったい3つ買ってね」などという会話が飛び交い、サンタさんの影はまったくありませんでした。
たこ松は、「サンタさんの服を着た人が、パーティーでなんかくれるけど、欲しいおもちゃを買ってくれるのは、パパママ」と思っているようです。
「サンタさんが、夜、こっそりプレゼントをおいてくれるのよ」と魔法をかけ続け、いつ、本当のことを知るのかしら…と毎年ドキドキするような「親の醍醐味」を、すでに放棄していたことに気づきました。あーもったいない。