「あの人は、なんであんなに見下した言い方するのか・・・」と、久しぶりにトホホなダメージをうけた日に、手に取ったこの本。
「困った人」の説得術 出口知史 伊東明 日本経済新聞出版社 1575円

誰かに愚痴なんぞぶつけなくても、そうそうそう!と、あのトホホを共感してもらえた気分になり、いつのまにかイライラは、ふっとんでいました。

「仕事のストレス」というのは、仕事そのものより、対人関係からくるストレスというのが大半です。

その発信源は、だいたい同じだったりしますね。
どこの組織でも、必ずいる「困った人」。
話をすると、聞いてくれないどころか理不尽に怒り出したり、
文句や不平ばかりで、それを指摘するとすぐに感情的になったり、
何を言っているのか要領を得ないくせに、よくしゃべる・・・
いろんなタイプがいるものです。

この本では、そういう人たちを、何かといいがかりをつけて、罪のない人を困らせる「社内クレーマー」と名付けました。
そして、
屁理屈ばかりで行動しない「評論家クレーマー」
自分の仕事をさわらせない「職人クレーマー」
やたらと形式にこだわる「思考停止クレーマー」
など、5つのタイプに分類しています。

たとえば「評論家クレーマー」。
頭の回転が速く、情報通な一方で、自分では行動を起こさず、過剰に相手を責めることに命をかけているような行動をとる―。

会議などで、いろんな意見を集約して、結論に持っていこうとしたところで、「それって、本当に必要なの?」とか「他にも方法あるんじゃないの?」などと、いきなりひっくり返し、じゃあ、どんな案があるのか?と聞くと、「それを考えるのは、自分の仕事じゃない」と他人事のように言い出す。
つまり、議論をひっかきまわすだけの人。
そんな人には、どう対処する?

答えは、
評論家クレーマーは「行動させろ」、
職人クレーマーは「持ちあげろ」、
思考停止クレーマーには「共感しろ」。
それぞれの対処法を紹介していまです。

この本を読みながら、「このクレーマーは、○○さんだ!」「こっちは△△さん!」と、ぜーんぶ誰かの顔が浮かんできました。

翻って、うちの会社の誰かがこの本読んだら、どこかに、わたしの顔が浮かんでくるんだろうか・・・考えなかったことにしよう。

←ある教室の夏まつりに誘われたタコ松、金魚すくいにハマった様子です。
「ママ、きんぎょとれたよー」と、大漁に大喜びのタコ松。
初めてなのに、なんでそんなにとれたのか。よーく見ると、ポイ(掬う道具)で、泳いでいる金魚を上から押し、急な攻撃によろけた金魚をすくっていた・・・あんた、そんな・・・