ベランダに、ビニールプール出しました。
子どものプールといえども、びっくりするくらい水道代がかかります。
毎日ちびちび、掃除に使ったり水やりにつかったり、消費しています。
今年は、プール出したとたんに台風襲来・・・ゴミや虫が浮きまくっています。
水を再利用しきるまで、週末プールはお預けか。


「喜婚男と避婚男」 ツノダ姉妹 新潮新書 735円

面白い本でした。

いま【オトコの時代】だそうです。

わたしが社会人になった20数年前は、「これからは女の時代だ!」と盛んに言われはじめた頃でした。
仕事もバリバリやり、アフター5は夜の街で豪快に飲み、自分の稼いだお金で好きなものを買い、海外留学に行き…という、それまでは「男性の特権」だった「自由」を、女性も手に入れる時代になったんだ、というニュアンスでした。(いまでは、そんなのフツーにアタリマエですけど・・・。)

この本の言う【オトコの時代】とは、家事や育児を楽しんでやったり、料理や手芸に楽しむ男性が増えてきて、それまで「女の領域」だといわれていた分野に、どんどん男性が進出している、というニュアンスです。

【オンナの時代】の女たちは、外へ外へと自由を求めていきましたが、【オトコの時代】の男たちは、「カジメン」「イクメン」「弁当男子」「スイーツ男子」と表現されるように、内へ内へと、おウチでの自分の楽しみ(自由)を見つけています。

たしかに、車とかブランドスーツとかモノを欲しがらず、酒やたばこやギャンブルにものめり込まず、「草食」と言われながらも、おウチの中で趣味にいそしむ人、増えていますね。
【オンナの時代】のような派手さや激しさや勢いはありませんが、おだやかでふんわりとしたやさしい「幸せ」に満ちている【オトコの時代】。

いま、政府も「ワークライフバランス」のとれた男性の生き方として、「イクメン」「カジメン」をさかんに取り上げています。

「奥さんを愛し、子育ても嬉々としてやり、家事も率先してやる。しかも、会社での仕事はエース級!」って。
そんな人が、目指したい「イクメン」として、ちょくちょくメディアに登場しています。

でもちょっとまてよ。

「女の時代」といわれた頃には、「男性並みに24時間働き、かつ、ダンナも子ども手に入れて、さらにバリバリ第一線で活躍する女性」が、メディアに盛んに取り上げられました。朝、子どもの弁当を作り、仕事場では、リーダーとして男性部下をまとめ、加えて、おしゃれにも手を抜かない、そんな人のライフスタイルが、あたかも、「ちょっと頑張ればすぐできる」ように紹介されていました。

現実なんてそんなものじゃないよねー。
仕事を終えると、ヒールを「つっかけ」に履き替え、駆け込んだスーパーでは、値下げシールの貼られた惣菜をカゴに放り込み、家に帰ると、ソファに腰掛ける間もなく、雑誌やおもちゃ・食べかけのお菓子で雑然としたテーブルをかきわけ、お茶碗とお皿が置けるだけのスペースをつくり…化粧が崩れまくった顔で、子どもを叱りとばしながら、ご飯を食べさせる…そんな毎日が、おおかたの現実です。

翻って、今はやりの「イクメン」。
休日には奥さんのために家事を引き受け、育児もしっかりやり、会社に行けば、仕事もエース級…
いくらテレビや雑誌で、そんな「スーパーなイクメン」を見かけても、目指さなくっていいって。

「家事と育児を両立しているかっこいい女性をめざせ!」と、時代が煽ったために、できない自分を責めてしまい、疲弊してしまった、【オンナの時代】の女性、何人も見てきたからね。

その二の舞にならないようにしないと。