ミスをして落ち込む原アナ。(新人ならあたりまえだけどね)

そんな原アナを励まそうと(?)、きょうのアナウンス部会で、「ひどく落ち込んだミスや出来事&それからの立ち直り方」をそれぞれ発表してもらいました。

結婚式の司会で、大事な人の挨拶をすっとばして進行してしまったベテランアナ、
「ババアはテレビに出るな」と心ないメールが届いた話、
司会台本のミスコメントで、大勢の前で、皮肉たっぷりに訂正されてしまった話、
間違ったことを言ってしまい、訂正コメントをしているときの情けなさ、
みんな、いろいろ、心が折れそうな経験をしています。

そして、その立ち直り方ですが・・・
「ミスなんて、すぐに忘れちゃいます!」という、超楽天家(?)は、ほぼいません。
みんな、けっこう長く深く暗く落ち込んでいるということ。

それでいいのよ。
「ミスなんて、どーっちゃことない」という感性よりも、深く落ち込み、心に残してしまうくらい繊細なほうが、人の心の機微をとらえなければならない「アナウンサー」という仕事に、向いているかもしれませんから。

だから、原くんも、たーっぷり悩んでくださいね。

でも、みんな一切顔に出さずに、平気な顔で仕事をしています。
これが「プロ」なのですよ。

中傷のハガキに落ち込んでいた、わたしの新人時代、
「“あんたのこと、大っきらい”という人のうしろには、“あなたのこと大好き”という人が6人いる。だから、「嫌い」と言われたら、6人のファンがいると思って、喜んでるといいよ」と言ってくれた、田中和彦先輩。

中継の出だしで失敗し、そのままずるずると失敗が続いてしまったときに、
「“1秒反省、2秒以後に忘れる”―。真剣に反省することは大切だけど、引きずってるとまた失敗するよ」と、心の切り替えの大切さを教えてくれた永江孝子先輩。

わがアナウンス室には、ずっと引き継がれる宝物がたくさんあります。