わたしは「天才」から入りましたが、いまの角栄ブームを作ったのは、この本らしい…。

角栄氏の残した言葉を、100ほどセレクトしています。

 

【田中角栄100の言葉】  別冊宝島編集部

 

ひとこと。

かっけぇぇー!角栄さん。

 

本書のトップにきたのは、

 

『用件は便せん1枚に大きな字で書け。

初めに結論を言え。

理由は3つまでだ。

この世に3つでまとめきれない大事はない。』

 

いまのビジネス本って、コレがテーマになったもの、ホント多い。

プレゼンは1分で!とか、企画書はA4用紙1枚にまとめろとか。

たしかに、会議で長々と個人的な感想を述べられたり、なかなか「。」にたどり着けない文章にあたると、イラチなわたしは、「時間どろぼー!」と叫びたくなります。

 

『必要なのは学歴ではなく学問だよ。

学歴は過去の栄光。

学問は現在に生きている。』

 

業界マイノリティーだったからこそ、「尋常小学校しか出ていない」ことを、逆に自分の強みにできたんだろうな、と思う。現代は、大学全入時代。よほどの事情がない限り、大学偏差値は、イコール、勉強という「我慢と努力」ができる人かできない人か、という評価になってしまうんだろうな。

 

『仕事をするということは文句を言われるということだ。

ほめられるためい一番良いのは仕事をしないこと。

しかしそれでは政治家はつとまらない。

批判を恐れずやれ。』

 

たしかに、〝いい人“というのは、現状維持をよしとする人。

会社でも恋愛市場でも、右肩下がりレールをすすむ。

 

『祝い事には遅れてもいい。

ただし葬式には真っ先に駆けつけろ。

本当に人が悲しんでいるときに寄り添ってやることが大事だ。』

 

言葉にはこんなエピソードが添えられていました。

~葬儀後1週間がたったころ、角栄氏は新しい花を届けさせた。「最初の花が枯れるころだ。遺族もいちばん悲しみが募る」~と。

この心配りは・・・掴みますね。

 

そのほかにも、「女が群がる候補者は必ず勝つ」「戦争を知らない世代ばかりになると日本は怖いことになる」など、今を示唆している言葉が並びます。

 

収蔵されている角栄氏のコトバもしびれさせてくれますが、

数多にあるだろう角栄氏の言葉の中から、イマの時流にウケる言葉を選び出した別冊宝島編集部の力量に、脱帽しました。