わたしは見ての通り、地味な性格のため、独身時代は、仕事が終わるとさっさと家に帰り、ふりかけご飯の夕食を済ませた後、夜9時から2時くらいまで読書をするのが日課でした。
オトコもいないときは、1年間に300冊読んだなあ。

子育て中は、寝床に入ると10秒もしないうちに爆睡していましたが、最近、1時間くらいは起きていることができます。
なので、読まないまま放置していた本を読むことを再開。
実に4年ぶりです。


シェア【レイチェル ボッツマン、ルーロジャース  日本放送出版協会】

モノがあふれる現代、「工場でどんどん製品を作り、できるだけ多くの人に買ってもらう」という従来のビジネスモデルは通用しなくなっている。
人々は「持っているけど使わないもの」や、「持ってないけど所有するまではない」と思うモノについては、貸したり借りたり(つまりシェア)して、欲求を満たすようになる。
それも、ネット上のコミュニティに、目的や状況に応じて、希望者が集まり、貸し借りの融通(取引)をするというモデルが、今、欧米では主流になっている、という内容。

われわれのギョーカイは、「発売された新商品(サービス)を、いかにたくさんの人に買ってもらうか、視聴者にその気になってもらうためのお手伝いする」のが大きな仕事。
「より多くの人に訴える」のが手段であるマスメディアにとって、人々の「多様化した目的」に対してどう対処するのか。

われわれの「手持ちゴマ」が、アナログテレビのように、「使えないもの」なってしまうのか?
ちょっと焦りを感じた1冊でした。