ニュースを担当しておよそ20年、無事に…かどうかわかりませんが、そうトラブルもなく、
なんとかつとめあげることができました。

わたしが南海放送に入社したのが1988年。

女子高生コンクリート詰め殺人事件が起こった年です。
何の落ち度もない女子高生が、少年らに拉致されて、数か月もの間、主犯少年の自宅に監禁され
強姦されつづけ衰弱死し、その遺体をドラム缶にコンクリート詰めにして遺棄したという、
今思い出しても吐き気を催すほどの凄惨な事件が起こりました。

こんな事件は、史上最低の事件であってほしい。
二度とテレビで見たくない。
すこしでも世の中の人が幸せになるためのニュースを伝えることができれば…と思いながら、
ニュースを担当してきました。

もちろん、自分が取材したり、思いを伝えたりすることによって、世の中を良くすることができる…
なんて気持ちはこれっぽっちもありません。
それは思い上がりです。

それがいいことなのか悪いことなのか、どう行動すべきなのかを、みなさん自身が判断する
ために、できるだけニュートラルな立場で、多くの情報を伝えていくことが、私たちの使命だと
考えてきました。

25年たった今、あの事件のような凄惨な事件がなくなることはありません。
むしろ、次から次へと起こっています。

わたしたちの仕事が、世の中を変えることはできません。
でも、何かの「きっかけ」を作ることができるかもしれない…
そのように、いま感じています。

報道の現場からは離れますが、放送局の一員として、「みなさんがすこしでも幸せになるための
情報」を、お届けすることができれば、と思っています。

どうもありがとうございました。

月曜日からは、事務の花道!でいきまーす。

この場を借りて…アキトさん、ありがとうございました。

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さいごは、私の大好きな色のワンピースでした。
エムズグレイシーのみなさま、ありがとうございました。

衣装協力:M’S GRACY(エムズグレイシー)
     松山三越2階