先日、タコ松、ダンナを連れスーパーに行ったときのこと。

あれこれ手っ取り早くまわりたいので、タコ松とダンナは、スーパーのベビースペースに待機させ、わたしは、せっせとおむつやら、下着やらを買い集めておりました。

一息ついて、ふと、通路のむこうに目をやると、粉ミルクの缶が、ごろごろと転がっていくではないか。
嫌な予感がすると同時に、そのあとを、ぼーず頭がひゃーひゃー言いながら走り抜けていきました。

ダンナが見てるはずじゃないか!!と思いながら、いそいで近づいてみると、好き放題暴れるタコ松を、ダンナは、にこにこしながらビデオ撮影しておりました。

すぐにわたしは、このバカ親子をスーパーからつまみ出し、商品に手を出すな!と、こってりしぼっておきました。(ダンナは、すぐに止めさせるつもりだった・・・と言い訳していましたが。)

もちろん、ころがした粉ミルク缶、タコ松すでに卒業していますが、きちんと買わせていただきました。
ご迷惑をおかけしました。

さてさて、そんなこんなで、いつのまにかわたしの誕生日も、地味―に過ぎておりました。
今年は、なかったフリをしようかと思ったのですが、みなさまからお祝いメールをいただき、やはり誤魔化すことができません。

今年は、大腸の内視鏡検査をするために、下剤(おなかの中の食物をぜーんぶ出す、アレ)と水しか飲めなかった誕生日でした。

思えば20年前のバブルの頃、いろんなひとからご馳走をしていただいたものです。
焼肉や寿司、上トロを生まれて初めて食べたのも、人の財布でした。

気分だけでもと、スーパーでパック寿司(わたしは食べられませんが)を買いました。
ドア越しに、ダンナとタコ松が楽しそうに食べる声が聞えます。
トイレに篭城していたわたしは、上トロを思いうかべながら、ひからびたバブルの毒素を、めいっぱい流していました。


夏毛のタコ松、お気に入りの「わんわ」を連れて。(クマですが・・・)