たこ松は、2学期に入ってから、幼稚園で、「お腹が痛い」と言うことが多かったようで、先生から、大丈夫ですか?という連絡も入ったりしていました。
でもお昼のお弁当はいつもきれいに食べてるし、体調も悪そうではない、なんだろう・・と思っていたころ、先日、幼稚園の面談がありました。
「たこ松ちゃんの腹痛の理由がわかりました」と先生。
「たこ松ちゃんが、この前、”せんせー、お腹がいたい、言よったの、あれ、お腹がすいとったんかもしれん”と言いに来たんです。そういえば、たこ松ちゃんが「お腹が痛い」と言うのは決まって朝10時過ぎからお弁当前まで。お弁当は全部きれいに食べて、午後は元気に遊んでますから、「お腹が痛い」っていうのは、お腹が空いていたということだったんですね」―。
お腹が空くというのは、人間が生きていく基本の肉体感覚。それさえきちんと教えることができてなかったのか・・・と、自分の子育てに愕然としました。
思い起こしてみると、わたしたちは、たこ松に、とにかくお腹がすかないようにたくさん食べさせていました。朝・昼・晩そのあいだに、おやつまできっちりと。
つまり、「お腹がすくと辛い」という体感をさせていなかったのですね。
いつもお腹があまり空いていないので、朝ごはんも、そのときの気分のままにおにぎり1個だけだったり、フルーツだけつまんだり、ということの繰り返しでした。
体が小さいうちはそれでもなんとか持ったけど、運動量の多い年齢になると、朝おにぎり1個だけじゃとても追いつかない。
で、初めて、「辛い空腹」を体感したのかもしれません。
「ごはんはきちんと食べさせなきゃ」と、いつもいつも何かを食べさせていたのは、「お小遣いはちゃんと渡しとかないと、万引きとかするかもしれない」と思って、たっぷりのお小遣いを持たせた結果、お金の価値がわからなくなり、とんでもない事件を起こした・・・というのと通じるものがあるのかもしれない、なんて考えたりもして。
自分で「感じて」、自分で「考える」ことを身につけさせるのって、けっこう大変だ。
で、帰宅して、たこ松に「お腹がすくっていうの、わかる?」と聞こうとしたら、「おなかがすいて死にそうなけん、はよなんか作って!」とはたかれました。ホッ。
←砂山を後ろ向きにすごい勢いで下りていくたこ松。先週の続き、手抜きですみませぬ。
2011/11/25 金曜日 at 21:19:57
お小遣いの件ですが、私も嫁と話し合ったことがありました。
嫁 「小学生にお小遣いなんていらんよ」
私 「小さいうちからお金の使い方を教えるためにもお小遣制にしたほうがいいと思うよ」
嫁 「ほしい時に買ってあげたんでいいやん」
私 「決められた小遣いの中で自分で考えながら使わせるのも大切だよ」
嫁 「で、いくらにするの?」
私 「1年生で1ヶ月500円。1年上がるごとに500円アップ」
嫁 「ってことは6年生で3000円?」
金額的には賛否両論あるとは思いますが、買いたい時にそのつど、という意見もあるとは思いますが、わが家では子供のうちから「お金は限りあるもの・・・ちゃんと計画をたてて使わないとすぐになくなる」ということを教えられれば良いなと思ってます。」
追伸
どこかの製紙会社の御曹司ではないですが、お金の感覚がズレるようなお小遣いにはもちろん大反対ですよ^^
2011/11/25 金曜日 at 21:35:11
永野さん、こんばんは。今回のコメントは深い意味を持ってますね。なんかギクッとしました。今の社会、人間に対して「あなた、それでいいの?」と目を見つめて言われた感じです。なに不自由ない現代社会ですが、私はみんなと違い昭和のつつましい生活をしていると思っていましたが、首筋に刃物を当てられた気分がしました。自己満足。年を取ると知らず知らずの内に自分は正しいと思い込んでしまうんですねえ。子供も大きくなった今、自分を省みる基準を子供以外に設けないと駄目だなあ・・と反省しました。今回のタコ松さんは前か後ろか、どっちに走っているか分かりませんねえ。今度はアップでお願いしますね。でも前回の砂丘で寝そべる写真の右足の角度には、タコ松さんはやはり女性なんだと妙に納得しました。頑張れタコ松さん。頑張れ彰子さん。
2011/11/26 土曜日 at 10:46:36
小さい頃、父と病院にいきお薬をもらいました。オレンジ色の透明ののみぐすりです。
父が『これ飲んどいて』と言ったので、私は400ccはある容器に入った薬を一気に飲んでしまいました。
大慌てで病院につれて行かれたことを覚えています。
子供って親が当然わかっているだろうと思う事がわからなかったりするんですよね。
父親は病院でお医者さんの説明を一緒に聞いていたのでわかると思っていたのだと思います。
私の子供も大分大きくなり意思をあらわにするようになりました。
子供にたいして『与えるだけ』から『希望を聞く』に変わってきています。
意思の疎通ができるようになったら、永野さんのように『本人が訴える以外の必要なこと』も考えなくてはなりませんね。
手抜きなんてとんでもない。
すごく参考になります。
一見子育てのことにみえますが、
例えば社内で人材を運用するときも大切ですよね。
部下が訴えることが本当に妥当なのか、本当に必要な部分はなんなのか?なにを考えさせればよくなるのか?
とか、
お客さんは『これがほしい』と言っているけれどなぜなのか、本当にこれがぴったりなのか、やりたい事を聞いて、解らなければ一緒に考えて具現化して、最適なものを選ぶ作業。
とかなんにおいてもその思案は役に立つと思います。
いつもおもしろい記事ありがとうございます☆
2011/11/26 土曜日 at 17:01:50
空腹感、お金の価値
そーいえば影かーちゃんは、今、世間を騒がせているティッシュ王子と同い年ですね。
私の姉が、ティッシュ王子と幼稚園で同じクラスだったそうです。母は小さい頃と同じだと言ってましたが?。
お金持ちの家庭に生まれるのが幸せなのか、貧乏な家庭に生まれるのがいいのか、でも無いよりは、あるほうがいいですね。
2011/11/26 土曜日 at 20:57:52
影ママ 子供って何言い出すか解かりませんなあ・・
ピカちゃま、何時もお腹いっぱいに食べさせて頂いていたから、「お腹すいた」って言う事が理解出来ていなかったんでしょうね。
お腹すいたをお腹痛いとは、面白い表現ですね・・
だんだんそんな事がどう言うことなのか解かってくるでしょう・・
でも、びっくりしますねえ・・ 風邪など引かずに「お腹痛い」と言いながら元気なピカちゃまで結構ですやんか、ママもピカちゃまも寒さに負けずに頑張ってねえ
2011/11/27 日曜日 at 00:09:36
子供は、親の知らないうちに成長していくものですね!
有る程度に教えておけば、後は生活の中で身に付けていくものデス!
永野さんをはたくお嬢さん、たくましく育っておられる・・・(*^_^*)
2011/11/27 日曜日 at 06:56:08
御嬢様の腹痛事件を、爺婆で楽しく拝読させて頂きました。
現在の子供たちは、食べ物や小遣いも十分に与えて貰い
足らない分を自分で補足する等の知恵が無いですね。
爺さんの子供の頃は、おやつも貰えないので、自分たちで
野生の木の実や果物を調達して、小遣いが欲しい時は
新聞配達等のアルバイトをしました。
御嬢様の、お腹が空いた事を理解した言葉に微笑みながら
鳥取砂丘の元気な写真を見て、孫々と行って見たくなりました。
2011/11/27 日曜日 at 22:37:02
いつも楽しみに読ませてもらっています。生後8ヵ月のチビがいる休職中の高齢ママです。
「与えすぎもダメ」なるほど。勉強になります。
子供が産まれてから、エイコ姉さんの子育てブログを全部読み直しました。これからも勝手についていきますっ!!(笑)
2011/11/28 月曜日 at 07:55:31
子育てというのは大変ですよね。
毎日が勉強ですよね。
最初から子育てが、上手に出来る人なんているのかなぁ。
誰しも最初は、初めてですものね。
私の場合は、失敗の連続でした。なーんも勉強しとらんし、オレ流というか、横着な性格だったんでしょうね。
子育てを通じて、子どもにはいろいろ教わりました。
“親”として“人”として成長させていただきました。(いまだに未熟ものですが・・・・)
『子どもの成長とともに、親として成長させていただいた』
これが実感です。お恥ずかしい話ですが・・・・。
涙あり笑いあり、いろいろありました。子どもにはホント、感謝しています。
ブログのことしか分かりませんが、影さんは三足のワラジを履いているにもかかわらず、立派だと思います。細かい面ではいたらない部分もあるとは思いますが。
たこ松ちゃんや、ダンナさんは幸せを十分感じていると思いますよ。
しかし、嫁さんがこれを見たら、「アンタが“子育て”を語るなー」とお叱りを受けそうです。^^;
急に寒くなりました。体調を崩しやすくなりますので、お身体をお厭いください。
2011/11/28 月曜日 at 17:12:09
お腹がすくのは人間の本能ですが、たこ松ちゃんの言葉を読むと、自分で感じて自分で考えるという事を上手に教えるのは、確かに難しいなあと思いました。
現在思春期まっしぐらの娘と日々格闘中の私ですが、影子さんのブログを拝読していると、昔の我が子の事が思い出されて懐かしくなったり、「これしきの事で悩んじゃいかんな」と気を引き締めたり、色々励みになります。
「世話を焼く」事と「過保護」との違いをきっちり見極めるのが、親の務めでしょうか?