1年まえの読みかけの1冊がみつかったので、ようやく完読しました。
あまりほめられたものじゃないと思いますが、わたしは4~5冊の本を並行して読んでいます。リビングに1冊、寝床に1冊、仕事用バッグに1冊、遊び用バッグに1冊、それぞれ入れて、手持ち無沙汰なときにパラパラ。ひそかに「愛人読み」と呼んでいますが、それぞれ進み具合が違うし、忘れてた!ということもあって、旬を逃したりしてます。
で、車のダッシュボードからでてきたこの本、つい手がのびるホリエモン氏です。


【指名される技術】 堀江貴文 斎藤由多加

『ホステスさんたちがいるクラブ業界は、心が折れそうになる、そんな激しい競争の中で、
クライアントをリピートさせる高度な技術を数多く持っている人たちがたくさんいる業界だということ。そこから学ぶことはとても多い』

接客のプロたち・・・全く同感です。

客を心地よくさせ、また来たいと思わせる技量は、そんじょそこらの営業マンどころではないでしょう。モノを売るでもなく、美容やレジャーなどの(狭義の)サービスを提供するでもなく、経営資源は自分のみ。売るものはコミュニケーション力、ですから。

「ニュースな時間」のスタート時、どうしてもお話を聞きたかったクラブのママ。松山でいちばん勢いがあるという、ママに会いに行きました。ふんわりきれいなお姉さん、という親しみのある雰囲気で、表情豊かに話をしてくれます。広い店の隅で、楽しく話をしていましたが、その間、お客が入ってきたらすぐに笑顔であいさつし、水割りが少なくなったグラスを見つけて「女のコ」に促したり、また別のテーブルの「女の子」のチェンジを指示したり…目線はわたしにあるはずなのに、まるでママの全身には、「客センサー」があるかのごとく、店全体を見渡していたのは、さすがにプロでした。

この本は、ホステスさんたちの技術を詳らかに紹介しています。

「顧客はしゃべらせたもの勝ち」
「客の欲望は満たしてはいけない。しかし絶やしてもいけない。ただ継続させるべし」
「いま喜ばすことよりも“未来に思い出してもらうこと”にこだわることが重要」
項目タイトルだけでも、孫子の兵法のように、なるほど!と思わせますが、
「客が本当に求めているものは何か?」の項目では、六本木のママがこう答えています。

“もっとも多いのは、主役になりたい願望”だと。

男性が主役になれる瞬間は、結婚式や異動の送別会くらいで、人生でも数えるほど。年齢を増すとともに主役願望が大きくなるんだそうで、そこを満たすことが大事だそうです。

「お客様は神様です」の時代からはじまって、「しゃちょーさん」ばかりの夜の街に、自撮りあふれるインスタグラム。
その欲望を刺激することが、マーケットの基本なのですね。