『カネは信用を数値化したものにすぎない』―。
ホリエモンの言葉は、お金の本質をついていて、痺れます。

【ウシジマくんVSホリエモン 人生はカネじゃない】 堀江貴文

大ヒットマンガ「闇金ウシジマくん」にでてくる主人公たちのセリフに絡めて持論を展開しています。
堀江氏は、拝金主義の象徴のように言われることがありますが、「〇〇するだけで〇千万稼ぐ方法おしえます」といった胡散臭い情報商材で集金するネオヒルズとは全く違い、お金そのものが目的ではありません。

『“カネがなくて困っている”というのは“信用がなくて困っている”という意味と同じ。一時的に借金をすれば解消するわけではなく、信用をいかにして取り戻すかという生き方をしないと、カネで困る人生は一生続く』―。

10数年前、飛ぶ鳥を落とす勢いだったライブドア時代の堀江氏に、松山でのトークショーで一度だけお会いしたことがあります。忙しいスケジュールのあいまだったので、打ち合わせも舞台袖でささっと。いつものTシャツスタイルで、「どのように進めていただいてもいいですよ。NGな話題はとくにありません」と、拍子抜けするくらい普通の常識的な青年でした。
著名人と仕事をする場合、ささいなことでクレームをつけたり怒ったりして“自分の機嫌”で人を支配しようとするタイプと、こんな小田舎の現場スタッフに対しても、気を遣ってくれるタイプのどちらかですが、堀江氏はいたって自然体でした。
そのあとメディアの買収騒動や総選挙への立候補、証券取引法違反での逮捕など、さまざま賑わしてくれたけど、メディアでは堀江氏のことを「拝金主義者」とか「カネで買えないものはない、と豪語する嫌な奴」的な表現をされることが多く、やっぱ買収騒動で大手マスコミを敵に回しちゃったからかな・・・とコッチ側にいながら、気の毒な気持ちでいました。

出所後、精力的に本を出していますが、共通して流れているのは、「お金の本質とはなにかを知る」「心を支配されないようにする」「自分のアタマで考え行動する」という3点。
クサいメシさえ自分の血肉にしてしまった堀江氏の迫力は、すごい。

ちなみに「ウシジマくん」、全38巻、しめて¥21,637。
人生カネじゃないが、カネはいる。