もし、新しい番組を担当させてくれるとしたら何がしたいですか?と、
リスナーの方から問われました。

即座に、ラジオ「ザ・VOICE」のディレクター!と答えました。

「ザ・VOICE(月:18:00〜18:30)」は、企業や団体などのトップリーダーに話を聞くという番組です。
前身は「週刊ガンバルマン(ジン)」という番組で、私が10年ほど前にラジオディレクターだったころ、手掛けていた番組でもあります。

台本を作成するため、前もっていろいろと取材をさせていただくのですが、かれこれ150人くらいの方に、お会いしたでしょうか。

そして、「人の上に立つ人」には、ある共通点があると感じました。
それは、目に見えるような「鋭さ」でも「威圧感」でもありません。

「チャーミング」という点です。

気軽に話しかけられそうな「人懐っこさ」があるし、加えて、ちょっと「抜けた」ところのある…というと語弊があるかもしれませんが、「この人に協力してあげたい」と思わせるような、愛嬌とでもいうのでしょうか。

もちろん、「こんな若造のために、わざわざ時間を取ってやっているんだ」という、威圧感を感じさせる人もいましたが、大方は、愛嬌タイプでした。

人の上に立てる人(他人からトップとして推される人)は、どんな人なのか、どんな理念を持っているのか、その話の一つ一つがとても興味深く、台本に落とし込むのは大変でしたが、大好きな仕事でした。
やらせてくれるなら、またやりたいなあ。

さて今週の1冊です。

「40代を後悔しない50のリスト」大塚寿 ダイヤモンド社 

リクルートの営業マン時代も含め、1万人以上の経営者などに会ってきたという、経営コンサルタントの著者が、「多くの人が、40代の生き方に後悔している」ことに気づき、人生のターニングポイントである40代の過ごし方はどうあるべきかをまとめた本です。

20〜30代というのは「自分の能力を高めるために、がむしゃらになんでもトライできる時代」。
でも40代は「自分のため」だけでなく、「人を動かす・育てる」ことを求められる年代でもあり、子育てもひと段落して、家族との関係も変わってくる。
そして、この10年間が、人生の収穫期である50代60代の生き方にも大きくかかわってくる、というものです。

ひとことでいえば、「40代も、気を抜かずに頑張れや」ということで、いったい何歳になれば気を抜けるんだ、こういうビジネス啓発本は…と、愚痴も言いたくなるのですが、なるほどと感じた点を2つ。

「人生チャレンジしろ!」は、ビジネス啓発本の基本中の基本です。
でも、20代30代はまだしも、40代になってチャレンジ!というのは、正直しんどいし、チャレンジすることで失うもののリスク(給料とか仕事とか家庭)のほうが怖い。

そこで、この本がアドバイスするのは、
「80%は守りでいいから、20%は攻めの気持ちを持て」です。

100%攻めなら、決死の悲壮感さえ漂う40代。
100%守りなら、今よりの成長は、まず見込めない。
それに、80%20%なら、決して守りモードに浸かっているわけでないし、チャレンジするにも、肩の力を抜いて取り組めますよね。

もひとつ、
「若いころから、自分の10年後20年後の目標をきっちり設定して、目標を実現している人が、なぜ、幸せそうな顔をしていないのか」ー。

心理学者によると、そういう人は、常に10年後20年後の目標を設定していて、「なりたい自分」の世界に生きているので、「今」を生きていない。
つまり、「今」でも、十分に目標を達成できているはずなのに、「今の幸せ」を実感できていない、ということなのだそうです。
「なりたい自分」も大事だけど、「今の自分」を十分に楽しむべき、ということでした。

うんうん、そうそう、よし頑張るぞと、まるで自分が「スーパーサラリーマン」になった気分になれるのが、ビジネス啓発本のいいところでもありますが、すぐ忘れてしまうのが、たいがいの運命なのよね。

←アリエッティ展に行きました。タコ松は2回目とあって、「ここはね、こびとの部屋なんよ」「上にカブトムシがあるんよ」と、わたしを案内してくれます。「ゆっくり見よや」と言っても、知っていることを自慢したいのか、ずんずん進んでいきます。
あっという間に出口に。「もう一回はいる!」とタコ松。
「もう一回は入れんのよ」「いやだ!みる!」
レオマのフリーパスとは違うのよ。
「ママ、もうお金ないけん、今度ね」となんとかなだめました。いよいよ12日まで。