いいかげんにしなさい。

家庭でもそうだけど、どんなにサエないボンクラ父ちゃんでさえ、家族は、そう簡単に「こんな父ちゃん変えてしまえ!」とは言わないでしょ。
しっかりした奥さんとか、やさしい子どもたちが、一家の大黒柱であるお父さんを支えながら、家庭を維持してるわけじゃん。
そりゃ、みんなに自慢できるエリートで、給料もとびきり高く、言うことに全く間違いがなく、しかも家族のためには時間を惜しまずサービスし、家事だってしっかり手伝ってくれる…そんなスーパーな父ちゃん、いるわけない。
だから、家族みんなそれぞれが、お互いできることできないことをわかったうえで、分担したり協力して、すこしでもいい家庭にしようと、してるんじゃない。

首相だって、やめろやめろで、いったい何人変えれば気が済むのか。
こんな非常事態に。
これまでも、「スーパーマンじゃなきゃ、ダメ人間」といわんばかりに、何人も引きずりおろしてきた。
あれがいかん、これがいかん、いいたいことはいっぱいあるんだろうけど、そもそもスーパーマンなんて、この世の中にいるわけない。
いたとしたら(錯覚したら)、それは、ヒットラーのような恐怖の独裁者だったりするのは、歴史が証明している。

原発事故問題や復興にむけて、1秒1円たりとも無駄もしたくない時に、口角泡飛ばして、政争している場合じゃないでしょう。

自分に何ができるのか、どんな協力ができるのか、情報が与えられるのか。
まずは、自分のできることは何か考えて、協力するべきでしょう。

そもそも、官僚たちとの蜜月のなかで、何十年と原発政策を進めてきた某野党。原発について、最も情報やルートを持っているのは、あなたたちでしょう。
政争で時間つぶししてないで、まっさきに、協力を申し出るのが当たり前のはず。

あいつが主導権握ったままなのは胸クソ悪い・・・とか、まだ言ってるのか。

引きずりおろすことが目的という、目的のない政争。

きのうのニュースの街頭インタビューで大学生が言っていた。
「誰が首相になっても同じ」―。

誰に変えたところで、同じことの繰り返しでしょう。
「大義を持って協力」する気を、さらさら持ち合わせない集団なら。

被災者そっちのけで政争をする時間があるのなら、がれきの撤去にでも行きましょう。
そのほうがよっぽど役に立つ。

☆☆☆
ではでは、すきま時間読書の記録です。

今回手にしたのは、
「本物の営業マン」の話をしよう 佐々木常夫 PHPビジネス新書

物価が下がり、消費意欲も低くなっている今、「人にお金を出してもらう」ことは、どれほど大変なのか、それでも買ってもらえるのは、どういう営業マンだからなのか、ということを知りたくて、手に取りました。
著者は、東レ経営研究所長などをつとめ、長年、営業や企画管理に携わってきた経営のプロです。

営業で高い成績を残したり、厚い信頼を得ている人とは…、ごく「あたりまえのこと」が「きちん」とできている人でした。

つまり、「幼稚園の頃に学んだことをきちんとできる人」だそうです。
たとえば、
「人に会ったら挨拶する」
「みんなと仲良くする」
「何かをしてもらったら、お礼をいう」
「仲間外れをしたらダメ」
「嘘をついてはいけない」
「間違ったことをしたら、素直にごめんなさいという」
たしかに、子どもがいちばん初めに大人から教えられることは、こんなことですよね。
子どもには説教するけれど、いざ自分は?といえば、出来てる人は、意外と少ないかもしれません。

ビジネスの基本は「礼儀」。
商談客をどの座席に案内して、どの順番に座るか…というような、小手先の礼儀ではなく、人間としての基本が大切ということが、よくわかる1冊でした。