シンケンジャーとかアンパンマンのステージショーに、人気のアトラクション。

必ずといっていいほど、親子連れの行列・行列です。

「シンケンジャーの着ぐるみ見るために、なんで大の大人が1時間も2時間も、貴重な時間をつぶして並ぶんだよ」
「子どものために、(オトナが見て)つまんないショーにつきあったり、暑い中、何時間も並んだり。オヤは、コドモのために、我慢しなければならないことが多くて大変だ」
って思っていました。

ようやくわかりました。
コドモのために、「犠牲」になって時間を捨てているわけではなかった。

コドモは「シンケンジャー」に会えて嬉しいように、
オヤは、「とびっきりのわが子の笑顔」をみるのが、楽しみなんだ。

普段見られない、さらにさらに輝く目、嬉しそうな笑い声。
この「ごほうび」をもらうために、おとうちゃん、おかあちゃんは、1時間も2時間も並んでいても平気なんだな。

←正月明けに、ショッピングセンターで設けられていた大ジャンピング。1時間30分も待ちました。

さて、行列というと、最近再開されて、多くの人が詰めかけている「ディズニーランド」。

わが社の若者たちは、みんな修学旅行などで行ったことがあるらしいけど、わたしは東京タワーの世代です。
まだ一度も行ったことはありません。

「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方」 福島文二郎 中経出版

ゴミがひとつも落ちてないとか、どのスタッフも笑顔でいるとか、子どもには膝をついて同じ目線で話しかける、とか、徹底した人材教育がなされているといわれる、ディズニーランドの、スタッフ教育にかかわってきた人が書いた本です。

この本によると、スタッフのほとんどはアルバイトで構成されていて、教育は、ほぼ「先輩アルバイトが後輩アルバイトに教えている」のだとか。

アルバイトであっても、「お客様に最高のハッピーを提供する」という意識はみんな持っていて、とてもモチベーションの高い職場のようです。

ディズニーランドでは、「人というのは、自分がかつて扱われたように後輩を扱う」ということを念頭に、新人に対しても丁寧に親身に世話をします。
決して、「自分で見て覚えろ」的な、ほったらかして這い上がってこいという教育はしていません。そんなことをすれば、ほったらかされた後輩は、自分勝手に仕事を進めるうえに、次の新人に対しても雑に扱い、そんな土壌が職場全体に広がって、結局、サービスの質を落としてしまいます。
アルバイトから大切に育てることで、「人を大切に扱う」というマインドが受け継がれていくのだとも。

まったくもってその通りですね。
わたしなど、「バカ」とか「ヘタクソ」「カミカミ」とか、ずいぶん言われて育ってきたので、松岡アナなどには、同じように厳しくしてしまいましたが、原アナには言わないようにしよっと。(松岡くん、ごめんね)

さて、新人時代にはずいぶん読んだビジネス本。
この類の本のオチは、ほぼ100%、
「わが社がこんなに素晴らしくなったのは、”お客様に最高の幸せを提供する”という心構えで、全員が仕事をしているからです」―。
この「わが社」の部分と「幸せ」の部分が、本ごとに違うだけ。
また同じなんだろうなーって思いながらも、ついつい手に取ってしまったのは、「ディズニーランド」という文字に惹かれてしまったからです。(このまえは、キャビンアテンダントという文字に引っ掛かってしまったばかりなのに)

ビジネス本は、「人というものはみな、他人のためにいいことをするのが、喜びだと感じる」という、性善説で書かれていますよね。
でも実際には、企業だって学校だってなんだって、常識の通じない「困ったちゃん」が必ず紛れ込んでいます。
そういった人材を、いかにして「害のない人」にしていくか、その方法を教えよう、なんてダークな部分に焦点をあてた本、読んでみたいなあ。(決してわが社にいるわけではないです、念のため)