松山商業 ~ロッベン江刺コラム~
ここに来て松山商業の評判がすこぶるいい。
他チームが警戒するほどの強さはリーグ戦全勝優勝から来ている。
県内高校サッカー部のリーグは実力別でE1、2、3の3つに分けられている。
松山商業はE2に所属していてそのうち7つのリーグ戦を全て勝ち
来シーズンからのE1昇格を既に決めている。
「大竹監督から〝松商が来るぞ〟と他チームから言われていると聞きました笑」
と岡崎キャプテンが胸を張るのもわかる。
リーグ戦優勝は決して偶然ではない。獲りに行って掴んだタイトルだ。
「これまでの考え方を変えたんです。
総体や選手権の時だけでなくリーグ戦も重視していこうと。1週間ごとの試合にあわせてチ
ームで取り組んでいく。その流れで大きな大会に臨む。
1年かけて〝戦い方のメモリーを積み重ね〟ていこうと」
愛媛の高校サッカー部監督第3世代の代表格でもある大竹監督が描くのは
その場その場で終わるのではなく通年で戦っていくプランだ。
県総体で夏のチャンピオン、新田を残り10分まで追い詰めた(松商2-3新田)自信が
E2全勝優勝というタイトルで確信に変わった。
「うちは身長が小さいのでセットプレーが苦手だったんですけど、練習するたびに取れる
ようになったんですよ」
これで大きな弱点は無くなった。
しかもここの指揮官は選手権タイトルの獲り方も知っている。
シード校ばかりに目を奪われてはいけない。
思わぬ伏兵は毎年意外なところから生まれるものだ。