川之江高校 ~ロッベン江刺コラム~


県大会出場チームの中で僕たちが一番実力も実績もないので…」

 大西キャプテンが遠慮がちにインタビューに答える。

 6年振りの出場となれば選手もスタッフもほぼ初出場のようなものだ。

 ココの主役はやはり野球部。サッカー部の練習スペースは端っこのスクエアのみだが

 上手く利用すれば丁度コンパクトフィールドの練習にもなるいいサイズ感だ。

 「そうなんですよw。でもまだまだ選手たちの意識がそこまで追いついていないですけどね」

 深川監督は豊富なサッカー歴はないけれど自ら希望して顧問となり

 指導者講習にも積極的に参加。前任の今治東では勝者のノウハウを身近で見てきた。

 

「最近は代が変わっても自分たちでやろうというのが少し出てきました」

 選手の意識が変わったのは7年振りに出場した県総体初戦松山北戦だ。

 「ボールを持たれましたがいろいろ研究してきた成果もあって惜しい試合が出来ました」

 0-1で敗れはしたが強豪相手に最後まで壊れないゲームが出来たことは

 今の選手たちに小さな自信を持たせた。

 

その時とは3年生が大幅に入れ替わったが次の初戦もE2リーグ全勝優勝したばかりの

 伏兵・松山商業。相手にとって不足はない。

 ピッチの上では先輩後輩も過去の成績も関係ない。やっつけるのみだ。

 「我慢する時間が多くなると思いますがブレずに怯まずに。(同地域の)三島とともに〝下剋上〟してみせますよ!」深川監督の眼鏡がキラリと光った。

-青春アディショナルタイム