ロッベンコラム 第2シード・今治東


それはまもなく後半22分になろうという時だった。

松山工業の芳之内がゴール近くでドリブルしながらカットインを始める。

前半に決めた同点ゴラッソで〝ゾーン〟に入っていた彼を止めることは出来なかった。

アラートに入った今治東の選手が芳之内を前と後ろから止めに入るが

それをあっさりと抜き去ると3人目のディフェンダーも

軽いワンフェイクでいなし右足を振りぬいた。

昨年の選手権決勝。

先制したにもかかわらずあと少しのところで今治勢初の選手権切符が零れ落ちてしまった。

その時の3人目のディフェンダーが現ゲームキャプテンの高橋蓮太郎選手だ。

「去年は先輩たちの為に!という思いが相当強かったです…」

さらに試練は続く。

最高学年になった今年は県総体決勝で同じく逆転負けで全国出場を逃した。

「相手(宇東)に研究されてやりたいことが出来ませんでした…」

優勝出来るのは1チームだけだが、決勝で負けるのも1チームだけ。

前者には無敵の称号が、後者には不屈の魂が授けられる…と私は信じている。

このチームがもしも決勝まで来るならば3度目の轍は踏まない気がする。

なぜなら経験豊富な指揮官が〝決勝〟で足らなかったものを徹底して注入しているからだ。

〝今治勢初〟の道のりは去年の決勝戦直後から続いている。

-ロッベンコラム 2018