ロッベンコラム 第3シード・松山聖陵
「私がここに赴任したばかりの頃に一度あるので…平成9年以来ですかね」
となれば実に21年振りのシード権奪還である。
平成9年と言えば日本がワールドカップ初出場を決めた〝ジョホールバルの歓喜〟があり
〝失楽園〟という言葉が流行った年だ。
「なんかソワソワしますw」と立川博之監督は照れ笑いで続けた。
6月の県総体も決して順調だったわけではない。
初戦東予戦はPK。次の新居浜工業戦、決勝点はアディショナル。
シード権を勝ち取った準々決勝の今治工業戦は延長で
最後キャプテン岡村健人のゴールで勝利だった。(優勝した宇和島東に準決勝0-2で敗戦)
「正直、プレッシャーはあります笑」
キャプテンもシードの重みを感じている。
5年連続でサッカー部訪問をさせてもらっていい意味で聖陵の変化を感じていた。
その一つが写真にある今年度から始めた月2回のフィジカルトレーニングだ。
「当たり負けしないようになったし、ジャンプ力も上がりました!」
小さな変化を積み重ねた結果が21年ぶりの〝シード権〟だ。
大袈裟にいうならばこれを歴史を変えるチャンスと見るか、
ただの小さなハプニングだと謙遜するか
チームの捉え方で未来の10年が決まるだろう。
「やる気ないように見えるんですが笑、やるときはやります!」
私は主将の言葉に賭けてみようと思う。