ロッベンコラム ~松山北編~
“残った3年生”の逞しさを去年ほど感じたことはなかった。
彼らのお蔭で選手権切符をもぎ取ったことは間違いない。
「不安定になったら支えてくれる」
このチームで敢えて選手権まで残る決断をした3年生に渡部監督は全幅の信頼を置く。
今年の“残った3年生”は4人。
「中学の時から決めてました。(去年)初の全国は時間がたつのが早かった。
負けたのが相当悔しかった。」(3年・福田)
「(去年の全国は)ベンチだった悔しさがある。総体で辞めるつもりだったけど
もう一回行きたい!」(3年・八木)
「自分の中でチームに貢献できた実感がない。全国で力不足を痛感した。
でもそのお陰で成長できた」(3年・黒田)
「去年の全国大会はベンチだったので次こそは俺が!と思っていた。
県総体は肉離れでベストじゃなかったので」(3年・友近)
チーム全員が一様に口にするのは「全国選手権での1勝」。
正確には第41回大会昭和37年度、松北は初出場で初勝利を挙げている。
ただその時は試合後の抽選勝ちだった(1回戦対小田原に1-1、2回戦0-6藤枝東)。
半世紀後の後輩たちが目指すのは80分以内での完全勝利。
「その為には連覇で(全国に)行くのが一番大事なんです!」
渡部監督にとって3度目の正直となるのか
カギを握る“驚異の集中力”は今年も健在だ。