ロッベンコラム ~済美編~
去年から取り入れてる“しなやかさ”を身に着けるダンスから始まったこの日の練習。
次のメニューに移るときちょっとした事件が。
「おい、ボール無いまま練習できるのか?はやく取ってきなさい!」
指揮官の檄に慌ててピッチ外に置いてあったボールバッグまでダッシュする選手達。
「緊張感があるのかないのか、ホント…」苦笑いの土屋監督。
いや。ここぞの集中力は“ある”と私は見ています。
それが証明されたのは県総体決勝。
松山北に先制され残り5分。例年なら、このまま勝負が決まるのがパターンでしたが
今年は違いました。
まず鈴木高太がドリブルで左サイドを切り裂き森田がゴール。
アディショナルで再び鈴木が“高太ゾーン”から切れ込み、
最後はエース・福本龍那のゴール。電光石火。見事な逆転劇でした。
「前の人も後ろの人も最後まで諦めなかった。僕たちは“三冠”しか狙って無い!」
ハードワークが身上のキャプテン飯尾は例年にないチームのまとまりも実感している。
怖いとすれば第1シードならではの“油断”だがそれもない。
「打ちのめされて帰ってきました」
インターハイで受けた大敗の衝撃は今も骨身に沁みている(1-4鹿児島・神村学園)。
何もできなかった。自分たちはスーパーなんかじゃない。だからこそもう一度全国へ。
新人戦、県総体、そして…
愛媛を完全制覇してから夢の舞台で暴れまくる。
トリプルクラウンの権利を持っているのはこのチームだけだ。