ロッベンコラム ~今治東編~
「1年で出てた時から毎年優勝候補って言われてたんですけど全然全国に行けなくて…」
現キャプテンの田坂はピッチ上の監督だ。
名将・谷監督が就任して6年目。未だ無冠の今治東にささやかれ始めているレッテル―
“リーグ戦は強いがトーナメントには弱い”
事実、Eリーグでは首位(9/27現在)を堅持するが
チャンピオンシップとなるととたんに脆さを露見してきた。
「そう思っててくれた方がいいです。
僕らはそういう人たち(の先入観)を覆せるようにやってきたんで」
意地悪なインタビュアーの質問は一蹴された。
チームの課題は明白だ。
プリンスリーグの入れ替え戦、新人戦の決勝、総体の初戦。
全てで先制していながら後半やアディショナルタイムで失点し負けている。
「ラストの締め方が統一されていなかったが今は大丈夫」と指揮官。
「南宇和や松山工業時代の選手らは(追いつかれても)“余裕”を持って行けた。
この子らも慌てずにどうプレーできるかやね」
そういえばチームは指導を仰ぐFC今治も似た症状で苦戦中。
共に“史上初”という未知の壁にぶつかっているのだろう。
今治地域初の選手権切符とJ昇格。
極上の歓喜はもがき苦しんだ後に待っている。