ロッベンコラム ~八幡浜工業編~

「初期のライプツィヒみたいなチームですよ、ウチは!」

母校で念願の初指揮官となって2年。

兵頭由教監督は愛媛で唯一の元Jリーガー(大分)監督だ。

ライプツィヒというと…たしか昨年ブンデスを席巻したあの…

と一人黙考していると

「ボールを裏に飛ばしてシンプルにゴールを目指すってことですね」との補足説明。

なるほど。ただそれが出来るのは前に速い2枚(上田、河野)がいるお陰だ。

ポゼッションを前面に打ち出すトレンドなサッカーチームではないかもしれないが

「練習が面白いんで」と選手たちは意に介さない。

この日は「ドイツ代表も取り入れている」という頭を使ったメニューでスタート。

プロを経て県内の強豪チームを渡り歩き学んできたノウハウを全てここに注ぎ込む。

「同じことをしていても松山工業や今治東に勝てないでしょ!」

愛媛の代表切符からの逆算。辿り着いた答えは明快だ。

昨年「いつかあそこに行かせたくて」と決勝のニンスタへ選手全員を連れてきた。

あの激闘を目の当たりにして「今度は俺たちが…」を燃えないわけがない。

森岡茂(G大阪~京都~神戸)、兵頭由教らを育んだこの地でみっちに走り込んできた。

愛媛のライプツィヒは本気で獲りに来ている。

 

 

-ロッベンコラム 2017