ことばのレジェンド研修会

サステナブル事業局の永野彰子です。
3月19日、読売テレビ報道局の道浦俊彦さんにお越しいただき「ことばの研修会」を開催しました。

道浦さんは、読売テレビ入社後、ニュース番組や情報番組で活躍され、現在は『情報ライブ ミヤネ屋』の出演・校閲の担当のほか、日本新聞協会新聞用語懇談会委員や、大学での講師としても活躍されています。
道浦さんが執筆されているブログは「ことば」の参考書として、全国のアナウンサーのバイブル的存在でもあります。
道浦俊彦TIME 新ことば事情

いわば日本のアナウンサーを代表する「ことばのレジェンド」に、放送で気を付けるべき言葉についての研修を行って頂きました。
放送は、年代や性別、さまざまな背景を持つ方に伝えるため、配慮が必要です。

たとえば「ヤバい」という言葉、年代によってネガティブな意味合いで使っていたり、誉め言葉で使っている年代もいるわけで、「共通の意味を持つ」言葉にならなかったりします。

昔は誉め言葉であっても、いまでは差別的ニュアンスを含んでいたり、配慮する言葉は、年齢や個人や地域によって変わってきます。そういった言葉の変遷についても興味深くお話しいただきました。

道浦さんは、「言葉は世につれ 世は言葉につれ」ということをおっしゃっていました。
世界の変化に伴って、言葉も変わっていくものですよ…と。

意図せず誰かを傷つけたり不愉快にさせてしまっているのではないか…と、日々言葉の使い方に捉われて心をすり減らしてしまう…と悩みを口にしていたアナウンサーも、道浦さんのこの言葉でずいぶん心が救われたと話していました。

レジェンドから学びたいと、研修が終わった後も、アナウンサーから囲まれて次々と質問が…道浦さんは丁寧にわかりやすく説明してくださいました。

道浦さんを信奉する松岡アナは、道浦さんの著書を抱え、サインをしていただき大喜びでした。

これを機会にさらに「ことば」を学び、みなさんが心地よく感じていただけるような南海放送でありたいと思います。
道浦さん、ありがとうございました。