昭和になかった言葉

麻雀動画なら「ブンゴ無双」が好き、南海放送サービスの三好です。

南海放送テレビ 毎週金曜8時54分(今週は10時54分)「なつかしシアター モノトーンの彩り」は局が大切に保有する昭和の映像資料から当時の世俗風俗を紹介しています。

昭和には存在しなかった言葉に「テンパる」というのがあります。正確には「麻雀でのみ」使われていました。

広辞苑によると

❶ 麻雀で、聴牌(テンパイ)の状態になる。転じて、用意が整って、いつでも対応できる状態になる。

❷ 追いつめられてあせる。せっぱつまってとまどう。

とありますが、この❷にあたる「追いつめられてあせる」が昭和にはありませんでした(そのはずです)。

初めて耳にした時は戸惑いました。私の知っている聴牌と「正反対」の意味で使われていたからよけいにです。

「『あと1つで上がり』という“良い状態”のはずなのに、なぜ最近は悪い意味で使われるのか?」と若い子に訊いたことがあります。

「大学の授業の単位が足りない時なんかに、『あと1つ単位落としたら留年の“テンパイ”だわ、どうしよう』という感じで回りが使ってました。そこから徐々にネガティブな意味で使われ始めたんじゃないでしょうか」

そう説明されて腑に落ちた記憶があります。

我々も似たり「留年に“リーチ”」などと使ってましたもの。あれと同じですか。

大人の“風俗”である麻雀に絡めて、背伸びしたいのは今も昔も変わらないのですね。

さて、「なつかしシアター モノトーンの彩り」第4回は「宇和島・闘牛」物語です。

麻雀と同じく、皆さん賭けたり打ったりしてたのかどうかはさておいて、真剣な表情をした宇和島のダンディーがたくさん登場します。

なつかしシアター「モノトーンの彩り」|テレビ|RNB 南海放送
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ちなみに「概ね」「だいたい」を意味する「ほぼほぼ」なんて言葉も昭和にはありませんでした!